アメダスが変わります~湿度観測開始とさらばプロペラそして日照計
集中豪雨等の予測精度向上に
気象庁のアメダス
(AMeDAS:Automated Meteorological Data Acquisition System)は
地域気象観測システムのこと。
このアメダスが、大きく変わることになりました。
まず、新たに湿度の観測ができるようになります。
これまでのアメダスは、気温、降水量、風向風速
それに日照時間という4つの要素を
観測するタイプが標準でした。
雪国ではこれに積雪が加わります。
新しいアメダスでは、日照時間に替わり
相対湿度が観測できるようになります。
(気象庁ホームページより)
相対湿度、つまり空気中の水蒸気の量ですね。
水蒸気は雨の材料ですから、湿度を測ることにより
集中豪雨などの大雨を監視して予測する能力が
向上することが期待されています。
なにげなく「日照時間に替わり」といいましたが
そう、日照計は廃止されちゃうのです。
でも大丈夫♪
日照時間は気象衛星ひまわりの観測データから
推定することができます。
推計気象分布というコンテンツの中で
これからも日照時間のデータは見ることができます。
(気象庁ホームページより)
さようなら 風車型風向風速計
あとは風速計の変更
これまでは
「風車型風向風速計」で測っていました。
(気象庁ホームページより)
プロペラの回転数から風の強さがわかり
飛行機のような流線形の胴体の向きから
風の吹いてくる方角がわかるという仕組み
これが新型アメダスでは
「超音波式風速計」という機械に替わります。
3本の角のような棒、それが超音波の
発信器と受信器になっていて
風速によって超音波が伝わる時間が変化する
という性質を使って風の強さを測るというものです。
(気象庁ホームページより)
センサーが3本あることで
風の向きも分かっちゃうというすぐれもの✨
風車型風向風速計では
雪が積もって凍り付くとプロペラや胴体が動かなくなり
観測できないということがあったそう。
超音波式の方ではプロペラが無くないので
そういう心配はなくなりますね。
プロペラがくるくる回ってる様子は
結構かわいいし、見た目で風向風速も
おおよそわかりますのにね・・・
風車型がなくなるのは
ちょっと寂しい気もしますが
仕方ないですね。
新しいアメダスへの更新は
3月から一部の観測所で始まりましたが
その後順次行われて行くとのこと。
神奈川県でも辻堂や小田原のアメダスが
更新されるようですから
今度見に行ってみようかなと思います。