雪による災害について~美しき ”困りもの”

雪の困る一面

雪による災害と言われても

神奈川県にお住いのみなさんには

あまりピンとこないかもしれませんね。

でもまあ、雪の災害と聞いて

大雪というのは思い浮かぶでしょうか。

 

大雪で道路が通行止めになったり

あちこちでスリップ事故が発生したりして

大渋滞となったり、鉄道も止まってしまったり

あと転んでけがをする人が相次いで

ニュースで取り上げられたり

それは神奈川県でも時々ありますものね。

積雪がものすごく多くなると

雪の重みで農業用のビニールハウスがつぶれますし

短い時間に大量の雪が降るドカ雪ともなりますと

住宅が倒壊するなどの事態にもなりかねません。

 

そうならないために

雪国では屋根の雪下ろしを行いますが

その際、屋根から転落したり

屋根から落ちてきた雪の塊にぶつかったりして

怪我をしたり亡くなったりすることもあります。

それから湿った雪も困りもので、電線に雪が付着して

雪の重みで電線が切れてしまったり

そのほかにも電線のねじれや

雪が落ちた時の跳ね返りなどによっても

電線が切れてしまうことがあるそうです。

湿った雪や氷が樹木にくっつくと

枝が折れたり幹が倒れたりもします。

その木が電線に寄りかかると

電線を切断して停電を起こしますし

道路や鉄道に倒れ込むと交通障害を起こしたり

そういうことも起きますよね。

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積もった雪が引き起こす なだれや融雪

積もった雪による災害としては、そのほかに

なだれ融雪によるものがあります。

 

神奈川県ではこれらの災害はまず起きないのですが

雪国では毎年心配な災害です。

なだれには、大きく分けて

表層なだれ全層なだれがあります。

(国土交通省ホームページより)

表層なだれは、古い積雪の上に降り積もった

新らしい雪が滑り落ちる現象です。

 

氷点下の日が続き、強い風が吹くときに

急斜面で発生しやすいと言われています。

 

全層なだれは、これまでに積もった雪の層全体が、

地表面の上を流れるように滑り落ちる現象です。

 

春先や雨が降った後のほか、フェーン現象などにより

気温が上昇した時などに発生しやすいと言われています。

 

融雪による災害とは、春先になって気温が上昇すると

積もった雪が解けて水として地面にしみこんだり

川に流れ出たりすることによる災害です。

それによって、土砂災害や浸水害が発生したり

川が増水したりするので、

雪の多い地方ではこの融雪による災害って

とっても気をつけなければならないんです。

 

美しい雪景色を眺めたり

雪の結晶を観察したりすることは好きですが

雪にはこういう災害を引き起こす一面も

あるんだなって思いました。

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