THE 雲!~積雲について
手が届きそう 乗れそう かわいい
積雲は積という字がついていますから、
上方向にもこもこっと育っていくタイプの雲です。
この積雲も身近な雲といえますね。
上空2000メートルより低いところにできますから
手が届きそうに感じることも多い雲です。
積雲は通称「わたぐも」と言いまして
青い空に白い綿菓子のような
もこもことした雲がぽっかり浮かんでいる様子を
イメージするとわかりやすいと思います。
私たちが雲の絵を描くとき
クリームパンのような形に描きますでしょ?
あれですあれ。
ね!ザ・雲!という感じでしょ?
私が子どもの頃に「雲の上に乗ってみたいなぁ」と
思ってながめていたのも、今思うと
積雲だったんじゃないかと思います。
かわいく そろってます
少しもこもこっとした積雲が
並んで浮かんでいる時、よ~くみると
雲の底の部分が平らになってて、しかも
同じ高さのあたりで底の部分が
ぴーっとそろっている時があります。
晴れておだやかな時が多いかな。
雲は、空気が上に吹き上がっているところ
上昇気流のあるところにできます。
空気は上昇していきますと、気圧が下がって
それに伴い、空気の温度も下がっていきます。
そうすると、空気の中に含まれている
目に見えない水蒸気が
目に見える水の粒に変化して・・・
つまり雲となって目に見えるようになるわけです。
その水の粒に変化し始める高さは
空気の状態が均一なところでは同じ高さになるので
雲ができ始める高さ
つまり雲の底の部分の高さが揃うんですね。
この高さを凝結高度と言ったりもします。
どんどん育つとカリフラワー?
上空に冷たい空気が流れ込んでいる時や
暖かく湿った空気が大気の下の方にあるときなどは
雲がどんどん上の方に発達していきます。
そうして、かわいい積雲が
どんどん成長していったものを雄大積雲といいます。
みなさんには入道雲って名前の方が
なじみがありますよね。
雄大積雲ともなると、雲のてっぺんの高さは
5000メートルくらいまでに達して
突然のにわか雨を降らせることがあります。
ザーと降らせますが、長くは続きません。
見た目はカリフラワーみたいな感じ。
雄大積雲は、かわいさはなくなってしまいますが
遠くから見ると、まさに雄大で
かっこいいなあと思ってしまいます。
その雄大積雲がさらにさらに発達すると
雷雲とよばれる積乱雲になるのですが
それは、また別に機会にお話しますね。