初冠雪について~山からの季節のお便り

麓の気象台から観測しています

初霜と初氷は

気象台の方が目で見て確認するという

アナログな方法をとっていて、

初雪は自動観測にかわりつつあります

とお話しましたが、初冠雪は?といいますと

気象台の方が目で見て観測する

アナログ方式の方でした!

 

初冠雪は麓にある気象台から

対象となる山の頂上を眺めたときに

  あ!山頂が白くなっている!

ということを眼で見て確認できた日

記録しているんです。

 

この初冠雪の観測を行っているのは

全国で80ほどの山々です。

各地でみなさんよくご存知の山々が

対象になっていますね。

あの山が初冠雪かあ・・もう冬だなあって

みなさんが冬支度を始めるような、そんなお山たちです。

 

では神奈川県の横浜地方気象台で

初冠雪の記録はあるかな?と調べてみますと

これが観測行っていないんですね。

 

あれ?神奈川県からでも

丹沢や富士山が雪がかぶっている姿

見えますよね?

初冠雪の観測できるじゃない、と思われるかもしれませんが・・

 

まず丹沢ですけれど

横浜地方気象台は横浜の外人墓地近くにありますから

丹沢からはちょっと離れすぎてますね。

 

富士山の初冠雪 担当気象台が決まってます

富士山は初冠雪の観測担当が

甲府地方気象台って決まっているので

横浜地方気象台では初冠雪の観測はしていません。

たとえ、神奈川県や静岡県側から

富士山が雪をかぶっている様子が見えても

甲府地方気象台から確認できなければ

初冠雪にならないというわけです。

 

そんなこんなで横浜地方気象台は

初冠雪の観測を行っていないのですが

観測行っていない地方気象台は

横浜だけでなく他にもあります。

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南の方では

じゃあ、南の方は

どのあたりまで初冠雪の観測しているのかな?

と調べたら、流石に沖縄ではやってませんでしたけれど

鹿児島地方気象台では観測されていました。

 

桜島の観測続けているんですね。

桜島にも雪が降るんだ~と

思われた方も多いかもしれませんね。

長年観測を続けてきてるんですが

2019年は初冠雪観測されなかったんですって。

今年はどうでしょうね。

 

山頂が雲に隠れていたら??

さて、ここまで話を聴いてきて

ちょっとみなさん疑問がわきませんでしたか?

 

麓から見たとき

山頂が雲などに隠れて見えなかったら

どうするんだろう?って。

そうなんです、麓の気象台から山頂が白くなっている様子が

初めて見えた日なので、

山頂で実際に雪が積もった日から

すこ~し遅れて初冠雪観測なんていう場合も

あるわけです。

 

データとしてはちょっと厳密さには欠けますけれど

それでも、長く記録されているデータなので

季節の遅れ進みなどを見る際には貴重かなと。

 

観測の自動化の流れの中でも

出来れば続けていただきたいなあと思います。

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