大雨に関する防災情報の警戒レベル~5段階に整理しました

情報を整理しました

近頃、避難勧告などが発令されるときに

「警戒レベル4、避難勧告を発令しました。」と、

「警戒レベル」という表現が使われていること

お気づきになりましたか?

 

「え?警戒レベルって何?聞いたことない!」と

思われた方も多いですよね。無理もありません。

 

「警戒レベル」という表現を用いることになったのは、

今年の6月からなんですね。

 

平成30年7月豪雨の際、

気象庁が大雨特別警報などの防災気象情報を発表したり

市町村が避難勧告などを発令して

「危ないですよ!避難してください!」って

呼び掛けていたにもかかわらず、

結果的に200人を超える方々が亡くなってしまいました。

このため、避難の情報をより分かりやすくしようと

避難行動を促す情報を整理しましょう、と

導入されたのが警戒レベルなんです。

 

ですから、別に新しい情報が増えたとか、

何か新しい基準を作ったというのでなく、

避難行動と防災情報を5段階に分類したと考えてください。

 

警戒レベル4で「避難しなきゃ!」となるように

警戒レベルは5段階です。

 

警戒レベル1から5と数字が大きくなるにつれ

危険度が増す、よりシビアな状況になると思ってください。

 

そして、それぞれのレベルに対して、

住民のみなさんが、どのような行動をとればいいのかを示した。

それが最大の特徴となっています。

警戒レベル4と聞けば「あ!避難しなきゃ」と

だれもが思ってくれるようになることを願っての仕組みです。

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警戒レベル それぞれの意味

では、それぞれのレベルの意味をご紹介しますね。

 

まず警戒レベル1

これは、「災害への心構えを高める。」という段階です。

 

警戒レベル2は「避難行動を確認する」という段階です。

 

ここまでは注意・準備する段階ですが

警戒レベル3からは具体的な避難行動が求められています。

 

警戒レベル3は

市町村から「避難準備・高齢者等避難開始」

という情報が発令される段階。

 

「高齢者等」というのが

ちょっと誤解の多い所なのですけれど、

高齢の方だけでなく、避難の時間が足りなくなりがちな方

他にもいらっしゃいますよね。

 

体の不自由な方、小さいお子さんをお持ちの方、

それに、がけや小さな川の近くに住んでいる方々など

あっという間に危険な状況になる地域の方も含まれます。

 

そういう皆さんは、そろそろ避難の準備をしたり

自主的に避難を始めたりましょうという段階です。

 

そして、命を守るためにもっとも大切なタイミングが

警戒レベル4となります。

 

警戒レベル4は、市町村から避難勧告が発令される段階です。

 

避難勧告や場合によってはさらに避難指示(緊急)も発令されて

その対象となった地域の方は、

全員、躊躇なく、避難してください!ということなんです。

 

そして警戒レベル5は、既に災害が発生していて、

命を守るための最善の行動をとる段階となります。

いわゆる「九死に一生」

運が悪ければ命を落とす危険性もあるというような状況です。

 

そう考えると、警戒レベルの活用のいちばんのポイントは

警戒レベル5を待ってはダメ!ということだということ

わかっていただけますよね?

 

合言葉は警戒レベル4で全員避難!です。

警戒レベルについては

このほかにも注意ポイントがありますが

それはまたの機会にお話しますね。

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