台風のアジア名~スイーツや有名キャラの名前も

日本では番号で呼びますが

日本では台風は番号をつけて

「令和3年台風第12号」みたいに伝えられてますよね。

 

毎年1月1日以後

最も早く発生した台風を第1号として

以後台風の発生順に番号をつけています。

 

よく台風12号みたいに使われてますが

正式には台風第12号って「第」が入ります。

そんなこまかいことはともかく

 

最近ネット上などでは台風第12号という名称と

一緒に「オーマイス」みたいな名前が加えられているのを

見聞きしたことありませんか?

これ、アジア名と言います。

 

台風の名前といえば、昭和な皆さまは

キティ台風とかカスリーン台風といった名前を

思い浮かべられるかもしれません。

 

1999年までは、このような

アメリカ方式が使われていました。

 

アメリカ海軍の合同台風警報センターが

女性の名前を台風につけていたのです。

 

これも性差別につながるなどの声を受け

1979年からは男性名・女性名を

交互につける方法に改められています。

 

でもアメリカ風の名前は

日本やアジアの国々の人々にとって

いまひとつ馴染みが薄い、ということで

アジア地域で自分たちで

台風の名前リストを作ろうではないか!

ということになりました。

委員会で考えました

そこでアジア・太平洋の

14の国・地域の気象機関で構成する

台風委員会という委員会でアジア名のリストを作り

2000年からそちらを使うようになりました。

 

各国が10個ずつ名前を提案して

計140の名前がリスト化されています。

 

2000年平成12年の台風第1号に

カンボジア語で「象」を意味する

「ダムレイ」のアジア名が付けられ

それ以降アジア名のリストの順番に

なまえをつけて行きます。

140番目まで付けたら

また最初の「ダムレイ」に戻る、そういう方法です。

 

台風の年間発生数の平年値は25.1個ですので

おおむね5から6年で

台風のアジア名が一巡することになります。

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名前の付け方は各国それぞれ

日本からは、星座名に由来する名前10個を

提案しています。

 

コイヌ・ヤギ・ウサギ・カジキ・カンムリ

クジラ・コグマ・コンパス・トカゲ・ヤマネコの10個

 

各国結構個性的で、中国が提案した『ウーコン』は

西遊記の主人公「(孫)悟空」ですね。

(孫悟空 Wikipediaより)

マカオの『バビンカ』はプリンのこと

 

タイの『ブアローイ』もスイーツの名前だそうです。

引退制度あり

そんなアジア名ですが

甚大な被害などをもたらした台風につけられた名前は

使用しないように変更するという

名前の引退というか永久欠番みたいな制度があります。

 

もうすでに、40個以上も変更されているんです。

 

例えば2017年12月に発生した

『テンビン』という台風は

フィリピン中心に200人以上の方が亡くなるという

大きな被害をもたらしたので変更になり

『コイヌ』という名前が後任になっています。

 

こういう名前をつけるのは

少しでもみなさんに台風に目を向けて

防災意識を高めてもらいたいからなんですよね。

 

気象庁ではホームページではアジア名も記載しているものの

国内の一般向けの情報にはアジア名を使ってません。

(気象庁ホームページの台風経路図に加筆)

みなさんも台風が発生したら気象庁HPなどで

アジア名もチェックしてみてください。

 

もちろん台風情報にもご注意を!

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