竜巻注意情報について~竜巻注意報じゃないよ

ちょっと変わった?情報です

竜巻注意報じゃありません。竜巻注意情報です。

 

テレビなどで「竜巻注意情報が発表されました。

神奈川県西部は、竜巻などの激しい突風が

発生しやすい気象状況になっています。」などと

速報が流れることがあります。気づいたことありますか。

 

この竜巻注意情報は、いつくかの点で

それまでの気象庁の情報とは違う特徴があります。

 

特徴その1

それは「竜巻そのものを予測した情報ではない」ということです。

 

竜巻そのものを観測したり予測したりすることは

技術的にとっても難しいんですね。

 

そこで、竜巻などの激しい突風が

いつ発生してもおかしくない気象状況かどうかを

判断して発表するようにしたのです。

 

気象ドップラーレーダーといって

風の向きがわかるレーダーや

雨の強さや雨雲の高さを測ることのできる気象レーダ

さらにコンピュータの計算結果などを組み合わせて

大気の状態が不安定かどうか

竜巻が発生しやすい状況かどうかを判断します。

有効期限?求められる行動も?

特徴その2は有効期限があるということです。

 

竜巻注意情報の有効期限は発表されてから1時間。

1時間たっても状況が変わらなければ

再度出し直しされます。

 

そして最大の特徴は、この情報がでたときにとってほしい行動。

「まず空を見上げて空の様子に注意してください。」というものです。

 

「え、それだけ?」って思いませんか?

というのも、竜巻は、もし発生したとしても寿命が短くて

規模もとっても狭い範囲に限られますので

竜巻注意情報が発表された地域であっても

必ずしも竜巻などの突風に遭遇するとは限らないから。

 

なので、簡単にできる行動として

「空を見上げてください」というわけです。

 

そして、「もし、竜巻をもたらす積乱雲が近づく兆し

空が急に真っ暗になる、大粒の雨が降り出す

雷鳴が聞こえるなどが確認されたら

頑丈な建物に避難するなど身の安全を確保する行動を

とってください。」としています。

逆に、空の様子にとくに変化がないなあという時は

直ちに避難などの行動をとる必要はないというわけです。

竜巻注意情報の本文にも、そのようなことが明記されています。

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竜巻注意情報が発表された時のお役立ちツール

この竜巻注意情報、神奈川県の場合は

西部、東部という単位で発表されます。

結構広いですよね。

 

それに空を見上げるといっても、街中では建物にかこまれて

空が見渡せないことも少なくないですよね。

 

そこで、おすすめなのが

竜巻発生確度ナウキャストという気象庁の情報です。

竜巻発生確度ナウキャストは10㎞四方の大きさで

竜巻が発生しやくすなっている地域を

地図上に表してくれるもので、

時間後(10~60分先)までの予測を見ることができます。

 

発生確度1と2の2段階で表されます。

携帯電話やスマートフォンでも見ることができますから

このようなツールを使って

(・・まあ、めったに遭遇しないとは思いますけれど)

竜巻から身の安全を守ってくださいね。

(画像はすべて気象庁ホームページより)

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