大雨警報は”二つ”ある~土砂災害・浸水害 どちらを警戒?

”大雨洪水警報”ではありません

気象庁から発表される防災気象情報の中で

一番有名かもしれませんね。

大雨警報

以前は洪水警報と同時に発表されることが多かったので、

大雨洪水警報という名前のものがあるのだと

まちがわれている方も多いのですが

大雨警報と洪水警報は別ものです。

 

これまで、大雨警報や洪水警報の発表基準

24時間雨量や1時間雨量などの雨量を使っていましたが

今では、雨量より災害との関連性がよい

指数というもので判断しています。

 

このため、個別に大雨警報だけ、洪水警報だけで

発表されることが多くなってるんです。

災害に対する的中率も上がったんですよ。

 

復習!警報とは

警報というものがどういうものか

復習しておきますね。

 

警報とは、土砂災害が起きたり、家屋が床上まで浸水したり

人的被害が出るような重大な災害が発生するおそれのあるときに

市町村単位で警戒を呼びかけて行う予報のことです。

 

対象とする現象や災害によって

洪水警報とか、大雪警報、暴風警報などと

7種類あるのですが

実は大雨警報はさらに警戒すべき災害によって

二種類あるんです。

 

括弧内に書いてあります

大雨警報が発表された時

気象庁のホームページを見てみますと

大雨警報に括弧をつけて

(土砂災害)(浸水害)というように書いてあります。

(気象庁ホームページより 矢印筆者加筆)

 

ある市町村に発表した大雨警報で

何に警戒してほしいのか?

 

がけ崩れや土石流といったような

土砂災害発生のおそれが高まってるのか?

それとも、下水などがあふれてしまい

水びたしになってしまう

浸水害のおそれが高まっているのか?

 

どちらへの警戒を呼びかけるものなのかが

わかるようになっています。

もちろん土砂災害と浸水害

両方への警戒を呼びかける場合もあります。

 

でも、多くのメディアではその括弧の中身

土砂災害への警戒なのか、浸水害への警戒なのか、って

伝えられてないんですね。

 

これには、文字数の問題など

いろいろ理由があるのだと思うのですが

どっちの災害への警戒を呼びかけるための

大雨警報なのかって

大事な情報だと思うのでとても残念です。

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土砂警報と浸水警報ならわかりやすいのに

いっそのこと、括弧書きで表現するのでなく

例えば、土砂警報とか浸水警報というように

はっきりした名前に変えてくれれば

わかりやすいのに、とも思ったり。

 

でも、これには長年親しまれてきた

大雨警報をやめることにもなりますので

そんなに簡単なことではないようなのです。

 

ともかく、みなさんは、もし、これから

大雨警報が発表されたことを知ったら

土砂災害への警戒なのか

浸水害への警戒なのか

ぜひ調べて確認していただきたいと思います。

 

危険度分布で確認を

そして、私が以前からおすすめしている

気象庁ホームページの危険度分布という情報で

どこでどの災害の危険度が高まっているのかを

確認してください。

(気象庁ホームページより)

 

土砂災害の危険度分布で

お住まいの地域に黄色や赤色がついていたら

「そうか!今回の大雨警報は私の住んでいる地域で

土砂災害の危険が高まっているから発表されたんだ。」

という風に確認できますからね。

 

大雨警報については、またお話しますね。

 

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