南極観測船ふじ~宇宙よりも遠い場所に運んでくれていた船

南極観測船の母港 横須賀

南極観測船。みなさん、ご存知かと思います。

 

実は横須賀は南極観測船とご縁のあるところ。

南極観測船しらせの母港が横須賀港なんですよね。

 

横須賀港を望むヴェルニー公園から

時々ひときわ鮮やかなオレンジ色の船が

停泊しているのが見えることがありますが

それが南極観測船として4代目を務めているしらせです。

その先々代・2代目として運用されていたのが

南極観測船ふじで、今は「南極の博物館」として

名古屋のふ頭に係留されているんです。

 

先日、名古屋に行く機会があったので

これは南極観測船ふじも見学できるなあと思って

いさんで港まで足をのばしたのですが・・・

あいにくの休館日(^^;)

 

博物館の中に入って見学することはできませんでした。

 

でも、近くの公園からその雄姿を十分に見ることができましたよ。

ワイルドすぎる砕氷船

南極観測船ふじは1965年(昭和40年)から

18年間という長い間

南極観測のための砕氷船として活躍していました。

 

砕氷船は、どうやって氷を砕いていくのでしょう?

 

元南極の観測隊員だった方に伺ったことがあるのですが

簡単に言えば体当たり。

 

氷に前進を阻まれた時には一旦下がって

勢いをつけて氷にアタックし

船首を氷の上に乗り上げさせて

船の重さで氷を砕くという

かなり荒っぽい方法なんですね。

 

そのため、砕氷船って一般の船より

横幅が広いのが特徴なんです。

を割りながら進む時には

船の中では数分に一回

飛行機の着陸時のような衝撃があるそうです。

 

それが一日中続く日もあるというのですから

ほんとに大変なことだと思います。

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極地での観測を支える装備

さて、南極観測船ふじですが

甲板にヘリコプターが載ってました。

氷が分厚く南極大陸まで接岸できない時など

輸送に活躍するのがヘリですからね。

 

そのほか、公園には雪上車もかざってありました。

南極昭和基地から内陸にある

ドームふじ、みずほ基地、あすか基地に

移動するときなどに活躍したものだそう。

 

かっこいいのですが

キャタピラーがついていてゴツイ感じです。

乗り心地は良くなさそうですね。

 

なぜ、そこまでして

そんな過酷な大変な思いをしてまで

なぜ南極で観測を続けているのでしょう?

 

やはり、それだけ

貴重なデータを得ることができるからなんです。

 

地球環境の状態をよく知ることって

とっても大切で

人間の活動がほとんど行われていない南極で

得られるデータは、その地球環境の変化を

正確に監視するために非常に貴重なのです。

 

今、この時も、遠く離れた南極で

観測を続けてくれている皆さんがいるんだな、って

南極観測船ふじを眺めながら思っていました。

今度は博物館が開館している時に行ってみたいです。

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