台風からの避難、ためらっている方へ~非常に強い台風来襲を目前にして
備えて。安全な場所に、じっとしてて!
非常に強い台風が近づいてきています。
(台風第19号雲頂強調画像 気象庁ホームページより)
(台風第19号台風経路図 気象庁ホームページより)
みなさん、備えは大丈夫ですか?
安全なところにいますか?
メディアでも盛んに避難が呼びかけられていますが
いろんなものが倒れたり破壊されるほどの暴風が吹き荒れ
大雨による土砂災害や川の氾濫、高波、高潮などなど、
広い範囲で様々な災害のおそれが高まっているのです。
(気象庁ホームページより)
ほんとうにみなさんに安全な場所に避難して
決して外に出ないでじっとしててほしいのです。
暴風域に入るということが、どれだけ怖いことかは
みなさんもだいぶ実感してくださっているとは思いますけれど
いまいちど、暴風や大雨で
しばらく外に出られなくなっても大丈夫か?
想像力を最大限に発揮して考えてみてください。
避難勧告は避難所へ行け!という命令ではない
「警戒レベル4・避難勧告が発令されました!」などと
これからみなさんは避難に関する情報を
受け取られると思いますが、これは
「避難所に行きなさい!」という命令ではありませんからね。
避難って難を避けると書きますよね。
難を避けて安全を確保できる方法なら、なんでもいいんです。
今いるところからどこかに移動した方がいいのでしたら
避難所とか、より安全な場所にある親戚や友達の家にいくとか
1泊くらいホテルに泊まるなんていう選択肢もありますよね。
私は崖の近くには住んでおりませんし
ハザードマップで確認しても浸水のリスクも低いですし
築年数も浅い家に住んでいます。
だから、私は台風による大雨や暴風で避難勧告が出ても
家にじっとしています。
それが、私の最適な避難だと考えるから。
大切だけど入りにくい”避難のスイッチ”
台風接近時など、風水害から命を守るために必要なのは、
予定していたこととか仕事とかでなく命を守ること
身の安全を第一に行動しよう!という
心の避難スイッチを手遅れにならないタイミングで入れること。
タイミングが遅れると取り返しがつきません。
「避難命令や非常事態宣言が出れば
仕事休みやすいし避難も早くできるのに!」
という声も聞かれました。
それはいつまでたっても出ませんから
自分で自分の非常事態宣言をして
避難のスイッチを入れるようにしてください。
でも、私だってなかなか
「避難するぞ!」っていうスイッチは入りません。
1種類の情報、例えば避難勧告発令という情報を受け取っても
それだけでは動くことはできません。
どこにどうして避難勧告が出たのか?など
他のいろんな情報を受け取って
やっと避難のスイッチが入ります。
だから、情報はいろんな方法で
入手できるようにしておくことも大事です。
テレビのデータ放送やインターネットだけでなく
こういう時こそラジオ!
このFMブルー湘南でも防災情報を
伝えてくれますから聞いていてくださいね。
どこかで誰かが、大変な目に遭う
突然起こる地震や火山噴火などと違い
台風などによる風水害には
「あなたはこれから危なくなるよ!」という予告があります。
おうちが壊れてしまったり
水に浸かってしまったりも確かに大変ですけれど
せめて命だけは落とさないでください。
(ひまわりリアルタイムWebサイトより)
台風によって、どこかで誰かが大変な目に遭います。
命の危険にさらされます。
台風が来る前の今は、それが
どこのだれか、は分かりません。
どうか、考えて備えてください。
あなたとあなたの大切な人が
その”誰か”にならないように。