3月11日に想ったこと~想像力が命をまもる

3月11日といえば

東日本大震災の起きた日。

今年で8年が経ちましたね。

 

3月11日が近づいてくると、

大地震や津波の映像、被災地の当時の様子と今の状況など、

多くのメディアで取り上げられます。

(内閣府 防災情報のページ

田老町漁業協同組合 提供)

 

昨年も西日本豪雨や北海道胆振東部地震など、

多くの自然災害に見舞われましたし、

平成で考えても阪神淡路大震災もありました。

 

なんだか3月11日だけを特別扱いするのを

躊躇うくらいですが、

やはり東日本大震災は規模も大きかったですし

復興の進みも遅いように思います。

 

毎年、読み返しています

私は毎年3月11日に、

当時自分が書いたブログ記事を読むことにしてます。

題名は「明日のために」

 

まだ、原発事故のことも現在進行形のような日々の中で

つづった文章です。

 

私は「科学的考察力をもった人を増やしたい」と書いていました。

 

それは、こういう非常事態の時でも、

風評などに流されることなく、

無駄に恐れたりすることもなく

冷静に判断して、的確な行動をとることができるからだと。

 

そして、自然科学に対して不思議だなあ~と感じることは、

想像力を育んで、そのプロセスが

人の気持ちを思いやる優しさにも

つながっていくんじゃないかと。

 

そういうことを一生懸命考えてました。

今も、その気持ちは変わっていません。

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想像力は大事な生命力

想像力、イマジネーションって

大事な生命力だと思うんです。

命の危険が迫ったとき、

自分と大切な人の命を守るためには、

どのタイミングでどういうことをするか?って

想像力がないとできませんよね。

 

その力が、今の日本社会では

弱くなってしまっている気がしています。

 

私が取り組んでいる気象が関わる防災では、

地震や火山噴火などと違って予告があります。

 

災害が発生する前に

大雨の情報とか避難に関する情報を

受け取ることができます。

 

突然襲われる地震などと違い

受け身でないといいますか

事前にできることがあります。

 

でも、いくら事前に情報を受け取っても

自分の身にどういうことが起こるのか?

想像できないと逃げることができませんよね。

 

大きな方針転換「自分の命は自分で守って」

国の方針も、今までの行政主導の防災から、

「自分の命は自分で守る」という

住民主体の防災へと転換されつつあります。

 

「自分の命は自分で守る」って

よく考えると当たり前のことではないでしょうか?

 

大切な自分の命なのに

他人任せ、行政頼りって、ねえ。

 

ですから、みなさんにも

予告として防災情報を受け取ったら

想像力をフルに活かして

逃げるか逃げないか

自分で判断できるようになっていただきたいのです。

 

気象予報士として、防災士として、

そういった予告の意味をわかっていただけるように

そして想像力が豊かになるような

そんなお話をしていきたいです。

 

それが、これから先、

自然災害で命を失う方を一人でも減らすために

ちょっとでも私ができることなのかな、って考えています。

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