「防災気象情報の伝え方に関する検討会」(第3回)傍聴しました

ふたたび、傍聴に

気象庁で行われた

「防災気象情報の伝え方に関する検討会」(第3回)を

傍聴してきました。

11月13日に開催された第1回の傍聴に続き2回目です。

 

国民のみなさんの命や財産を守るため

気象庁が発表している防災気象情報。

 

大雨警報や強風注意報・・・

土砂災害警戒情報、大雨特別警報などなど、たくさんあります。

 

それらが、もっと伝わり活かされるように、

防災・減災につながるように、

今回の検討会でも様々な意見が交わされました。

 

この情報 警戒レベルいくつ?

特に注目を集めているのは、警戒レベルの導入ですね。

 

「災害発生の危険度」と「住民に求められる行動」とを

5段階の警戒レベルで示すという

中央防災会議のワーキンググループで示された方針に応えるものです。

 

大雨の時に出される様々な防災気象情報と

避難勧告や避難指示(緊急)など避難に関する情報。

 

ごっちゃになってしまい、

どう行動すればいいのか、わかりにくくなっているものを

警戒レベル1~5に整理して伝えましょうということです。

 

でもね。

 

レベル1とか4とか数字で表せば、わかりやすくなる!

みんな、もっとちゃんと避難するようになる!などという

単純なことでもないのです。

 

情報の意味が正しく伝わり、ただしく使われないと

元も子もありません。

 

「こういう誤解を生じるおそれがある」

「この情報はレベル4でいいの?」

「特別警報の扱いは?」などなど。

 

専門家の皆さんによって熱い議論が交わされました。

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伝え手が足りない

専門家の皆さんが懸命に考え、その助言を参考にしつつ

作り上げた防災気象情報。

 

受け取り、使う側の人たち

(一般住民や市町村の防災担当者の方たちなど)の反応も

ちゃんと確認した方がいい、というご意見もありました。

 

専門家の皆さんが思ってもみなかったような

反応があるかもしれませんから。

 

ぜひそのような検証をお願いしたいですが

やはり、情報の意味や使い方を

一般の皆さんの側に立って

実感しやすくなるようにお伝えする、

誤解のないようにフォローする

橋渡し的な人材は必要だなって感じました。

 

それが私の目指すところなのですけれど

そういう「伝え手」になれる人材。

足りていないなあ、と感じています。

 

危険度の変化を知らせてくれるサービス・・いい!

検討会の終盤で

危険度分布の通知サービスの案が示されました。

 

今、気象庁では大雨によって引き起こされる

土砂災害、洪水害、浸水害について

危険度の高まりを地図上で確認できる危険度分布を提供しています。

(平成29年度気象庁 気象防災アドバイザー育成研修資料より)

 

一目で、直感的に危険度の高まりがわかる危険度分布。

この危険度の変化をメールやアプリなどで

知らせてくれるというのです。

(「防災気象情報の伝え方に関する検討会」(第3回)配布資料より)

 

これ、いいなあって思いました。

 

私は今、雨雲が近づいてくると知らせてくれるアプリを

スマホに入れているのですが

建物の中にいて外の様子を見られない時に重宝しています。

 

危険が近づいている時は、早くそのことに気が付いた方がいい。

 

こういう自分で情報を取りに行く(pull情報)のでなく

お知らせしてくれる情報(push情報)

増えていってほしいなあと思います。

 

できれば

「今、あなたがいる場所、

〇〇の危険度、高くなってきてますよ!」って

どこにいてもお知らせしてくれるようなシステムがあると

いいのですけれど。

 

今は、市町村の防災担当者や地域の防災リーダーの方を

対象に考えられているようですが、

一般のみなさん対象に、こういう「危険度お知らせサービス」が

開発されるといいな、と思いました。

 

(お金かかっちゃうのかな?)

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