霧について~発生のメカニズムはいろいろ

霧ともやの違いって?

以前、子どものころ山へドライブに行ったとき、

「わあ!雲の中に入れる~!」とワクワクしていたら、

あれ?霧の中にはいっちゃった!」と

がっかりしたというお話をしたことがありますが

雲が地面に接したものが霧なんです。

霧と似た言葉で「もや」って

聞いたことがあるかと思うのですが、

霧ともやは水平方向に見通せる距離の差で分けています。

 

水平方向に見通せる距離が

1キロメートル未満の場合を霧、

1キロメートル以上の場合を「もや」と呼ぶんです。

 

つまり、霧の方がもやより濃いといいますか

見通しがきかないってことですね。

 

似た言葉で霞というものがありますが、

実は気象用語ではありません。

 

空気中に小さなちりやけむりのつぶなどが

たくさん浮かんでいて、白っぽく見えることを

まとめてこう呼んでいるようです。

霧の種類?

さて、霧は、空気が冷えて

含み切れなくなった水蒸気が水滴となって発生しますが

そのでき方でいろんな種類に分かれます。

 

三浦半島ということで海の霧からまいりましょうか。

海霧(うみぎり・かいむ)

暖かい空気が入って来やすい

夏の初めの海に多い霧です。

 

暖かい空気が

冷たい水面や地面によって冷やされて発生する霧で、

移流霧という種類になります。

 

また、蒸発霧と呼ばれる霧は、

水面から蒸発している水蒸気が、

冷たい空気によって冷やされて 発生する霧です。

露天風呂や熱い飲み物から上がるゆげと同じ原理ですね。

 

空気の冷たい冬の川に発生する

川霧(かわぎり)が代表的なものです。

 

そのほか、水蒸気をふくんだ空気が

山の斜面にそってのぼっていった時に、

上の方で冷えて発生する滑昇霧

山の下から見あげると、雲に見えます。

スポンサーリンク


 

風景を幻想的に演出

これからの時期、盆地のような内陸部でよくみられるのが

放射霧というものです。

晴れて風の弱い日の

夜から朝にかけて冷えこんだ時に発生します。

 

冷たい空気は重いので下へ下がるため、

盆地では冷たい空気がたまりやすいんですね。

 

放射霧が濃くなっている時、高い所、山の上とか

都会ですと高層ビルや高層マンションなどから見下ろすと、

海のような雲、いわゆる雲海を見ることができます。

寒く冷え込んだ早朝は、

寒がりな私としてはつらいのですけれど、

放射霧による雲海や、先ほどの蒸発霧など

幻想的な風景が見られるチャンスでもあります。

 

がんばって早起きして、

そういう景色を撮影することを狙ってみようと思っています。

スポンサーリンク


 

 

Follow me!