香りの生物季節観測のおすすめ~香りで季節のうつろいを
見たり聞いたりしただけでなく
以前、気象庁では生物の状態から
季節の遅れ進み、気候の変化などを総合的に知るために
「生物季節観測」という業務を行っていること。
桜の開花が一番有名ですけれど、「いろはかえで」の紅葉や
さらには動物の状態も観測していて
その年に「もんしろちょう」や「つばめ」を初めて見た日とか
「うぐいす」や「えんまこおろぎ」の鳴き声を
初めて聞いた日などを観測してます、ってご紹介しました。
先日、横浜地方気象台のホームページを見てみましたら
今年は9月28日にアキアカネというトンボを
初めて見たという記録がありました。
でも、季節を感じるきっかけって
何かを見たとか聞いただけではなく
「香り」で感じることもありますよね?
私は先週末、道を歩いている時に
金木犀(きんもくせい)の香りに出会えましたよ。
あ!っと思って見上げたら
金木犀のオレンジ色のお花が満開を迎えてきれいでした。
そのすぐ後にあの台風24号の暴風が吹いて
ほとんどお花が散ってしまったのがザンネンでしたが
本格的な秋の訪れを私に感じさせてくれた出来事でした。
季節の移ろいを告げる四大香木
季節ごとに香るお花を調べてみたら
三大香木(こうぼく)とか四大香木という
ことばがあることが分かりました。
春の沈丁花(じんちょうげ)夏の梔子(くちなし)秋の金木犀が三大香木。
それに冬の蝋梅(ろうばい)が加わると四大香木と呼ばれるそうです。
そのうち、秋の金木犀は遠くまで香りが届くことから
古くは千里先まで香るという意味で「千里香」と呼ばれたそうです。
確かに金木犀の香りがしても、
なかなか木が見つからないこともありますよね。
そして春の沈丁花の香りは、寒がりな私にとっては
「もうすぐ冬が終わる!」という希望を感じさせてくれる香りです。
子どものころから「待ってました!」と思う大好きな香りです。
初夏に咲く梔子の香り。
私はすてきな大人の女性に似合う香りだなあって感じます。
梔子の白いお花も素敵なのですが、
雨に当たると茶色く変色してしまいます。
ちょうどお花が咲くのが梅雨時にあたるので、
いつもそれが残念です。
冬の蝋梅は、香りもさることながら、
うす黄色のお花の色合いが好きです。
明るい色合いが少ない冬の景色の中で
その黄色いお花を見つけると春が近いことを感じさせてくれます。
香りで生物季節観測を
そんな風に調べてみて、あたらめて私も、
今年からお花の香りの生物季節観測を始めよう!と思いました。
今年の金木犀を香りを初めて感じた日は
9月29日でした。メモメモ( ..)φ
みなさんのお住まいの近くでは、
どんなお花の香りで季節を感じますか?
それぞれの地域で、違うのではないかなって思います。
みなさん、本当に忙しい毎日だと思いますが、
いろんなことから季節の移ろいを感じてくださいね。
食べ物の香りや味で季節を感じるのもいいですね。