気象災害の犠牲者『0』を目指して~気象防災講習会に参加してきました
日本の水害被害額は ○○の予算並み!?
25日(金)気象防災講習会に参加してきました。
会場は気象庁の近く。
気象庁前を通過して会場到着。
3時間みっちり気象防災について勉強しました。
台風や集中豪雨などで
毎年日本では多くのの被害が出ています。
その被害額は、ここ30年の平均で5000憶円以上。
10年で平均しても3600憶円程度。
その額は
日本の平均よりやや小規模の県の予算額に匹敵するそうです。
被害額は徐々に減ってきているものの
人的被害数は近年ほとんど変化なし。
毎年数十人から100人弱の方が水害で亡くなっています。
この犠牲者を『0』にしたい。
講師の村中明先生もおっしゃっていましたが
私もそう思い続けています。
気象災害での犠牲者『0』を目指すには
気象災害に関しては「予告」があります。
その「予告」=情報を理解・活用できて
さらにそれによって人が
適切なタイミングで適切な行動を起こして
はじめて被害を防ぐこと、身をまもることができます。
これがなかなか難しい!
練習では出来ても「本番」では機能しなかったり
自分だけは大丈夫!という心理が働いたり
それぞれの段階でほんとにいろんな「壁」があります。
今回の講義では、その「壁」を乗り越えるために
・防災情報の理解を深める
・防災情報の効果的な利用のポイント
・「タイムライン」の取組み事例と効果
など学びました。
防災情報の効果的な利用のポイントは
避難勧告や避難指示を出す側の
自治体防災担当の方々だけでなく
一般のみなさんにもあてはまる内容。
日頃から慣れておくこと
関連ある情報は組み合わせて使うこと
情報の変化を読み取ること
細部でなく「いつ・どこで・なにが」を
しっかり把握すること
などなど
なるほどと思うことばかりでした。
タイムラインで変わる地域防災の現場
タイムラインとは
台風等による被害を最小化するために
災害発生や台風が最接近する時間から遡って
時系列で対応を定めておく手法です。
自治体だけでなく
自治会などの住民レベルまで参加した取り組みは
まだ少ないそうですが
地域の防災力向上にはとっても効果的な手法。
地域の皆さんの意識や理解
そして行動が変わっていくことを
実感できたそうです。
確かに時間もマンパワーなども必要なのですが
タイムラインの取組み
拡がっていってほしいです。
今日学んだことを
みなさんに伝わるよう
私なりの表現で少しずつでもお伝えしていこう。
そんなことを思わせてくれた
美しい巻雲です。