空が青いわけ
色の違いが分かるわけの復習から
前回、
‶おひさまや照明の光などは
透明に見えるけれど、
いろんな色の光が集まってできています。”
‶色の違いが分かるのは、
おひさまや照明の光がその物にあたって、
その物から反射して、
つまり多くはね返って私たちの目に届いた光の成分
波長を私たちの脳が処理して、
初めて「赤いんだな。青いんだな。」ということが
分かるんです。”というお話しをしました。
図1 青い紙を見た時
(出典 国立研究開発法人科学技術振興機構
『Science Window』2007年5月号
http://sciencewindow.jst.go.
だから空が青く見えるのは、
空を見上げた時、
青い光が多く私たちの目に届くからなのですが、
では、なぜ青い光が多くとどくのでしょうか?
ヒントはお月さまに
月面から宇宙を見ている映像を見たことある方は
多いと思いますけれど、
月から見た空の色って真っ黒ですよね。
真っ黒な空の中に地球が輝いています。
地球と月とでは何が違うのでしょう?
そう!地球には空気がある!
おひさまの光に含まれる様々な色の光は、
その空気の粒や空気中のちりなどにぶつかって、
進む向きが変わって散らばっていきます。
これを散乱といいます。
おひさまの光が地球の空気の層・大気中に
降りそそいできた時、
光の成分の中で一番波長の短い紫色の光は
空の高いところで散乱されてしまうので
私たちの目にはほとんど届きません。
次に波長の短い青い色の光は大気の中で散乱され
散らばって私たちの目にたくさん届きます。
他の黄色や赤といった色の光は
あまり散乱されないため
青い色の光が一番多く私たちの目に届き
空が青く見えるのです。
同じ青と言っても
空の色って、青いと言っても、毎日
場所によっても微妙に違いますよね?
これは大気中に浮遊している水蒸気や
塵の影響で、
光の散乱のされ方も違ってくるからなのです。
今の時期、春霞といわれますが
これは、春になり、湿り気が多くなってきたり、
黄砂やスギ花粉などの浮遊物が多くなってきて
白くかすんで見えることをさしています。
水蒸気などが浮遊物が多い時は、
波長の長い光まで散乱される影響で、
白っぽく見えるようになります。
青い空を眺めながら、
いろんな色の光が長い旅路を経て
私たちの目に届く様子を想像してみても
楽しいかもしれません。
地球の奇跡の一つ
飛行機に乗った時など高いところで
空を見ると、上空に行くにつれて
青色が濃く、黒っぽくなっていく様子を
見ることができます。
上空に行くにつれ
空気が薄くなっているからですね。
宇宙から見た地球は青く輝いてます。
(ひまわり8号リアルタイムWebより)
地球が美しい青色なのは
空気の層・大気があるからなのです。
これも地球の奇跡の一つだなってと思います。