推計気象分布について~名前は堅いが優れモノ
ひとめで分かります
旅行などに出かけるときに
行先の天気って気になりますよね。
そんなときには、私はよく気象庁ホームページの
「推計気象分布」という情報を見ます。
推計というのは推定して計算するという意味ですが
推計気象分布は、様々な気象観測データなどから
天気、気温、日照時間の分布を色分けして
地図で表示してくれる情報です。
(気象庁ホームページより)
近頃、テレビの天気予報でも使われているのを
ときどき見ることありますね。
気象庁ホームページでは、1km四方の細かさで
天気は晴れ、くもり、雨、雨または雪、雪の
5種類で表示されます。
(推計気象分布の天気分布 気象庁ホームページより)
気温の分布は0.5℃毎
日照時間の分布は0.2時間毎の単位で表示され
1時間毎に更新されます。
天気分布 私はこう使っています
このうち私がよく使うのは、やはり天気の分布ですね。
例えば、秋の終わりや冬の始まりの頃のお出かけですと
山の方に雪が降っているかどうかが
とても大事な時ってありますよね。
ノーマルタイヤの車で行って大丈夫かな、とか
あの峠道は通れそうかな、とか。
そんな時に推計気象分布が便利。
地上は雨でも標高の高い地域で「雪」になっていたら
「今日は車で行くのは、やっぱりやめておこう」など
判断の参考にできますよね。
(気象庁ホームページより)
たとえば天気予報で
「今日は、晴れで朝晩くもり」となっている時に
朝方、推計気象分布をよーく見てみると
曇っているのは谷筋や盆地だけで
標高の高い山の方は晴れている・・なんてこともわかります。
・・お山の上では晴れてて
雲海がきれいに見えているんだろうなあ、と
そんな想像したりできます。
日照時間の分布を見ると
遠く離れた地域の様子も分かります。
日照時間が0.6時間くらいになってたりすると
「晴れの予報が出てたけど
少し雲がかかっているのかな?とかね。
実はすごい技術です
以前、アメダスという地上気象観測システムは
だいたい17㎞ごとに観測点があって
世界随一の観測網ですよ!お話しましたが
逆に言えばアメダスのない所の降水量や気温って
直接知ることはできいない、とも言えるんですよね。
推計気象分布を見れば
アメダスのない所の気温や日照時間まで
知ることができるというわけです。
(推計気象分布の気温分布 気象庁ホームページより)
その原理、詳しいことは割愛しますが
結構高度で複雑な技術を駆使して作っている情報なんです。
(気象庁配信資料に関する技術情報 第 447 号より)
(気象庁配信資料に関する技術情報第 506 号より)
名前は堅いですが使うと便利な推計気象分布。
気象庁ホームページで見ることができますが
残念なことに入り口がちょっとわかりにくいかな。
トップページの下の方にあります。
お出かけの時だけじゃなく
日常の生活にも役立ちますので
ぜひ使ってみてくださいね。