紫外線について~浴びると悪いことだけ?
紫外線 基本から
紫外線と聞くと・・・日焼け!
そう思ってしまうのは私だけではないですよね。
私、日焼けしやすくて油断すると
真っ赤にやけどをしたみたいになってしまうんです。
そんな気になる紫外線について、基本からお話しますね。
光というものは波の性質を持っていますので
波長、波の山と山の間の長さですね
まあイメージとしては波の細かさとでもいいましょうか
その波長で種類分けします。
太陽から地球に降り注いでいる光のうち
目に見えるものが可視光線。
(気象庁ホームページより)
可視光線より波長の長いものが赤外線
可視光線より波長の短いもの、波が細かいものが
紫外線になります。
そう、紫外線は目に見えないんですね。
紫外線にも種類があります
紫外線は英語でultraviolet raysといいますので
その頭文字をとってUVと言われます。
その紫外線(UV)の中でも、波長の長いほうから
A・B・C と名前がついています。
UVの中で波長が長めなUV-A (315-400 nm)は
私たちの住んでる地表面に届くおひさまの光の中には
数%程度の割合で含まれています。
次に波長が長めなUV-B (280-315 nm)は
おひさまの光の中で0.1%程度しかふくまれていません。
これは、大気中の成層圏という部分にあるオゾン層に
その大部分が吸収されてしまうためなんですね。
UV-AにくらべUV-Bは
私たちを含む生物に与える影響が大きいので
オゾン層が破壊されると地表面に届くUV-Bが増えてしまう
ということが問題になっています。
これは、また別の機会に詳しくお話しますね。
さらに波長が短めなUV-C (100-280 nm)というものもありますが
これは成層圏とそれよりも上空のオゾンと酸素分子によって
全て吸収されてしまうので地表には到達しません。
身体への影響
さて気になる身体への影響ですが
地表面に届く紫外線の95%を占めているUV-Aは
肌の奥の方まで届くので
しみ、しわ、たるみの原因になるそうです。
一方、UV-Bは紫外線の5%だけではありますが
特に夏は多くなって、細胞を傷つけて
火傷のような炎症を引き起こします。
そのほか紫外線の影響としては、
長い年月、紫外線を浴び続けていると
皮膚がんや白内障になりやすいことが
明らかになっています。
でも、悪い影響ばかりではなくって
カルシウム代謝に重要な役割を果たす
ビタミンDを皮膚で合成する手助けもしますし
私たちも日光消毒と言って
紫外線の殺菌力を利用して洗濯物や布団を
おひさまに充てて干していますものね。
紫外線とは、ほどよくお付き合いすればいいということですね。