虹について②~ダブルがあるならトリプルもあるの?

世界共通ではない”七色の虹”

虹っていくつの色が見えますか?って日本で聞くと

「7色!」という方がほとんどでしょうね。

 

七色の虹ということばが、日本ではもう

当たり前のようになってませんか?

赤・オレンジ・黃・緑・青・藍・紫

この7色っていうのが一般的ですよね。

 

実は、これ世界共通ではないんです。

 

アフリカの部族では8色としているところもあったり、

アメリカでは赤、オレンジ、黄、緑、青、紫の6色

ドイツでは赤、オレンジ、黄、緑、青、紫の5色

南アジアでは2色としているところもあるそうです。

 

「虹は7色」と言ったのは、あの万有引力の法則で有名なニュートン。

 

ニュートンは、もちろん

虹がぱっきりと色が分かれているのではなく

グラデーションになってることは知っていましたが、

7を神聖な数と考えていたため7色としたという説もあります。

 

別に各国で出ている虹が違っているのでなく

いくつの色とするか?という文化の差だけなんですね。

 

ダブルレインボーに出会えたら

虹を見ていて

「あれ?もう1本外側に虹が見える!」という時があります。

 

ダブルレインボー

外側にうっすらできた虹を副虹(ふくこう、ふくにじ)

または2次の虹と言います。

 

それに対し、私たちがいちばんよく見る

はっきりとした虹を主虹(しゅこう、しゅにじ)

または1次の虹と呼びます。

 

主虹は、赤が一番外側で紫が内側。

副虹は逆に、赤が内側、紫が外側となっています。

主虹では

おひさまと空気中の水滴と私たちとのおりなす角度は

42度なのですが、副虹では50度になります。

 

そして注目してほしいのが主虹と副虹の間。

 

周りと比べてちょっと暗くなっています。

その部分をアレキサンダーの暗帯(あんたい)いいます。

 

主虹の内側と副虹の外側からは

私たちに向かって若干の反射光が入ってくるので

明るく見えるんですね。

 

でも、アレキサンダーの暗帯の部分は

反射光が全く入ってこない状態になるので

この部分だけ本来の空の色が見えている。

 

それで、周りより暗く見えるんです。不思議ですね!

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トリプルもあるの?

「ダブルがあるならトリプルもあるの?」って

なんだかアイスクリームみたいな話になってますが、あります。

 

理論上はね。

 

ただし、3つ目の以降の虹は

おひさまと同じ方向にでていたり

ものすごく薄い色になっていたりするので

ほとんど見ることはできません。

 

でも、おひさま側に大きな川や湖のような水面があると

それに反射した光が虹を生み出すことがあります。

 

これを反射虹(はんしゃにじ)といいます。

(反射虹のしくみ 荒木健太郎(2017).雲を愛する技術 151)

 

ダブルレインボーにこの反射虹が加われば、

トリプル、うまくいけば4重の虹が見えるかもしれません。

(反射虹  提供:ウェザーニューズ)

 

いろんな条件がそろわないと出会えませんが

私もいつかこの目で見てみたいです。

 

※今回、図を提供してくださった

荒木健太郎さんの著書

「雲を愛する技術」には

虹の説明もしっかり載っています。

全力でオススメ!

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