平成30年7月豪雨被災地視察へ②~この川に命をうばわれるなんて

起きてしまったバックウオーター現象

この地域を流れる小田川は

西から東へとゆるやかに流れ

高梁川(たかはしがわ)に合流しています。

 

高梁川は南北に流れてるので

小田川より流れが速いです。

 

そのため、大雨により増水すると

二つの川の合流地点では

小田川からの水が高梁川に

流れ込みにくくなってしまいます。

 

今回の豪雨でも、それが

小田川での急激な水位の上昇を招きました。

 

これが話題にもなったバックウオーター現象

 

小田川と高梁川の合流地点では

流れを変え、合流地点を付け替える工事が

以前から計画されていました。

(国土交通省 中国地方整備局ホームーページより)

 

この工事が終われば小田川の水位を

5メートルほど下げることができるので、

水害の危険性も下がります。

(国土交通省 中国地方整備局ホームーページより)

 

今回の水害を受け、工事が完了する時期を

当初の計画より5年早めることになったそうです。

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この川に命を奪われるなんて

多くの犠牲者が出た

末政川の決壊現場にも行きました。

(国土交通省 中国地方整備局ホームーページより)

 

末政川は小田川の支流の一つです。

工事現場の奥の方に見えているのが、

いつもの末政川の風景。

 

中央に見える大きく傾いた家が

水の威力を物語っています。

 

いつもの末政川は、水量もたいしたことなく

どこにでもある町中の川。

川幅だって数メートル。

 

この川からあふれてきた水で

家が浸かってしまうかもしれない、とは思っても

命まで奪われるとは想像しにくかっただろうな・・

 

皆さんが散歩していたであろう堤防を歩きながら

姿を豹変させる川の怖さ

川とともに生きることの難しさを感じていました。

 

戻っていない日常

倉敷市真備支所、保険福祉会館にも立ち寄りました。

ここも1階部分は浸水し、よくみるとその痕跡があります。

 

ボランティアさんの受付が設置されていました。

 

発災から半年以上。

 

土砂も取り除かれ、道路も開通し、

一見、元の町の姿を取り戻しているようですが

空き家も多く、スーパーも閉店したままです。

 

まだまだ支援が必要な被災地なのです。

(続く)

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