霜注意報について~”季節限定”です
きれいだけど大敵
今週は上空に強い寒気が流れ込んできたので
寒かったですよね。
もう4月で、桜も咲いているのに!って声が多く聞かれました。
そんな中、今週は
神奈川県でも霜注意報が発表されました。
冷え込んだ朝の早い時間、
車のガラスや足元の草などに白くついている霜。
キラキラしていてきれいなんですけれど、
特に農業関係者の皆さんにとっては大敵といいますか、
とっても気をつけなければならないものなんです。
霜が降りて凍ることで畑の農作物が傷んでしまったり、
出てきたばかりの新芽がダメージを受けたり。
(鹿児島地方気象台「農業に役立つ気象情報の利用の手引き」より)
霜が降りそうな気象条件が予想されたときは、
前の日のうちに対策をとる必要があります。
霜注意報 冬には発表されません
そこで、各地の気象台から霜注意報が発表されるのですが、
みなさんは、ちょっとお気づきには・・・ならないかなあ。
霜注意報って3月までは発表されないんです。
霜って、さむい冬の朝には毎日のようにみられますよね?
霜注意報は
「霜により災害が発生するおそれがあると
予想したときに発表される」となってます。
だから冬でなく
春や秋に、せっかく植えた作物や育てた果物などが
霜でダメになってしまわないように、
気温が下がって霜が発生しそうなときに発表するんです。
神奈川県では、原則的に
4月1日から5月20日最低気温が4度以下になることが
予想されたときに発表するってなっています。
今の時季、春から初夏にかけて降りる霜を、
おそ霜とか晩霜っていいます。
秋の季節外れに早い霜を早霜っていいます。
ほとんどの地域が、このおそ霜や早霜の時期に
発表期間を設定しています。
南の島でも霜注意報???
ほとんどの地域って言ったのは
南の方では一年中発表する場所があるからなんです。
種子島・屋久島地方より南では、
めったに霜が降りませんから
逆に、一年中発表することになってます。
調べていて、びっくりしたのが、
沖縄でも霜注意報の基準があるんですよ。
え?沖縄でも霜が降りることあるの?って
気象台さんに問い合わせてみましたら、
沖縄でも昭和の時代に寒い時期があって、
これは霜が降りるかもって
霜注意報と低温注意報の発表基準を設けたそう。
でも、霜注意報は一度も発表したことはないとのことでした。
霜注意報 発表基準値がないのは・・・
霜注意報の基準さえ設定していないところが
1か所だけあったんです。
統計開始以降、霜が降り始めるとされる
4度以下になったことがないので、
そりゃそうだ!ということです。
別れ霜 泣き霜に負けないで!
「八十八夜の別れ霜」
「八十八夜の泣き霜」などといわれるように
5月初めの八十八夜ごろまでは
農業関係者の皆さんは霜に要注意の時期なんですよね。
「九十九夜の泣き霜」という言葉もあり、
5月半ばごろまで、
泣いても泣ききれないほどの
大きな晩霜の被害が発生する地方もあるそうです。
(茶畑の防霜ファン)
農業関係者のみなさん!
霜注意報など気象情報を参考にして、
今の晩霜の時期、がんばってください!