気象台に行ってみませんか?

名前は知っていても

気象台って、どこにあるかご存知ですか?

 

神奈川県の横浜地方気象台は、横浜市中区山手

横浜を代表する観光地のど真ん中、

なんと外人墓地のすぐそばにあります。

港の見える丘公園や外人墓地に

行ったことがあるという方は多いと思うのですが、

気がつきましたか?

 

外人墓地に行かれたら、後ろを振り返ってみてください。

屋上にプロペラがくるくる回っている風速計がある建物。

そこが横浜地方気象台です。

 

私も気象予報士になるまでは、

地元なのに気がつきませんでした。

 

言い訳に聞こえるかもしれませんけれど、

建物自体が風景に溶け込んでいるといいますか、

横浜の山手にしっくりくるようなすてきな建物なんですよ。

この建物は昭和2年に建設されたもので、

それ以前は山下公園のそばにあったそうです。

 

当時は神奈川県測候所という名前だったのですが、

大正12年の関東大震災で焼けてしまったため、

現在の場所に建てられたとか。

 

アールデコ風のデザインが施されていて、

館内もまさに山手の洋館といった雰囲気です。

 

おとなりには平成21年に建てられた新しい庁舎が建っていて、

こちらは建築家・安藤忠雄さんの設計。

 

実は、横浜地方気象台には

平日の10時から16時までですが

事前申し込みなしで自由に見学できるエリアがあります。

 

もちろん立ち入り禁止のところもありますが、

実際に天気予報を作っている

お部屋も見学することができます。

1週間前までに申し込めば、

観測施設などの見学も可能とのこと。)

ただし、台風など異常気象の時などは見学中止になります。

 

そこはみなさん、ご理解いただけますよね?

 

ここで測ったものが横浜のデータ

もし見学に行かれたら、ぜひ、お庭も見てください。

 

まず目につくのが、気象観測機器だと思います。

「今日の横浜の最高気温は何度。

最低気温は何度でした。」という時の気温や

「横浜では何ミリの雨が降りました。」という時の雨の量を

測っているのは、これなんだ!という

観測機器を見ることができます。

(手前の金属製の筒の中に温度計・湿度計

奥の白い円筒状の機器が雨量計)

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お庭の木々にも意味が

そして、お庭には季節の遅れ進み

気候の変化などの参考にするために、

花の開花時期や紅葉・落葉の時期などを

観測・記録している木が植えてあります。

 

標本木というのですが、

あの「横浜で桜が開花しました!」というニュースで

注目される桜の標本木もあります。

先日行った時には、まだつぼみが堅かったのですが、

この桜が数輪開花したら横浜の桜の開花が発表されるんだなあって

思いながら眺めてきました。

 

情報の発信源は、ここ!

このように、横浜地方気象台の見学、

気象に興味がある方だけでなく、

建物好きな方、歴史好きな方、生物好きな方など、

みなさんにおすすめです。

デートコースにもいかがですか?

 

みなさん、ぜひ何かの折には

各地の気象台、訪ねてみてくださいね。

 

中まで見学できるかどうかは

場所によって違いますが、

皆さんの命や生活を守る気象情報の発信源は、ここなんだ!

と感じていただきたいですし、

気象台のこと、もっと知っていただけたらと思います。

 

こちらの記事もどうぞ!

「横浜地方気象台へ」

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