梅雨について①~ちょっと気になる「梅雨入り宣言?」

今日から梅雨?
梅雨の時期って雨が続いたり、
じめじめしたりと生活上困ることもありますが
大雨や集中豪雨などで災害も起こりやすいんですよね。
農業関係者の皆さんにとっても
梅雨については関心の高い情報です。
そんなことから梅雨は、いつ始まっていつ終わるか、
いわゆる梅雨入り、梅雨明けが何かと話題になります。
メディアでも梅雨入りの発表があると、
「今日、梅雨入りの発表がありました!」
などと大きく取り上げます。
・・・わたし、ちょっと違和感あるんですよね。
発表があったことをお知らせするのはいいのですが
その発表のあったあと、
しばらく雨がふらないなんてこともしばしば。
だって「今日から梅雨です!」なんて
パキッと季節が変わるわけないですものね。
季節は最低でも数日間かけて、
行きつ戻りつしながらじわじわと進んでいくものですから
今日から!という感じで伝えられていることに
まず不自然さを感じちゃうんです。
断定してません。見直しもします。
気象庁は今までの経過と
1週間先までのお天気の見通しをもとにして
「梅雨の時期に関する気象情報」として発表しています。
その発表は
「何月何日頃に○○地方が梅雨入りしたとみられる」というように
ちょっと幅をもたせたような表現にしています。
気象庁は今日!というような断定的なことも
「宣言」もしていないのです。
あくまで発表。
でも「梅雨入り宣言」という言葉
使われてますね。
そこにも違和感を感じてしまいます。
それに、気象庁では梅雨入り梅雨明けの日付けを
5日間程度の「移り変わり」の期間の
概ね真ん中の日を
梅雨入りの日梅雨明けの日としています。
見直した結果、今年は
「○○地方の梅雨明けは特定しない」となったこともあります。
発表で伝えたいことは
それから「平年より○日早い梅雨入りでした。」
などと報じられますよね。
平年というのは今でいうと
1981年から2010年までの30年の平均のことです。
たとえば関東甲信地方の梅雨入りの平年日は6月8日。
この日から数日ずれるくらいのことは気にしなくていい、
いわゆる自然の変動の幅と考えてよいものだと思うのですが、
「早い」「遅い」と言われると
なんだか耳に残るというか気になりますよね。
たしかに梅雨入り梅雨明けの情報は、
大切な情報ですけれど、
いつからいつまでという日付とか
平年からの多少のずれなどには
あまり神経質にならないで受け取ってください。
それよりもっとお伝えしたいことは、
梅雨の時期は気象災害が増えてきます
気をつけて過ごしましょう!とか、
梅雨が明けましたよ、熱中症に気をつけて!とか、
そういうことの方なんです。
梅雨については、またお伝えしますね。