予報用語あれこれ~”夕方”って何時のこと?
予報用語 4つの観点
気象庁が天気予報などで使う予報用語は
結構細かく決められていて
4つの観点
明確であること
平易であること
聞き取りやすいこと
時代に適合すること
それらの観点を重視して決めています。
代表的な例として「時々」と「一時」を
簡単にご説明しましょう。
「明日は曇り時々雨でしょう」
という天気予報の意味は
明日の24時間のうちで
雨が降ったりやんだりするけれど
雨が降る時間の合計は
12時間未満になる見込みですよ
ということ
(気象庁ホームページに加筆)
「明日は曇り一時雨でしょう」という予報では
24時間の4分の1未満
つまり6時間未満の時間
連続的に雨が降り続く見込みということです。
(気象庁ホームページに加筆)
このように予報用語の中でも
時間に関する用語、言い回しって
独特だなあって感じることが多いです。
夕方は何時のこと?
みなさんが良く誤解されているのが「夕方」
気象庁の予報用語でいうところの夕方とは
15時から18時までのこと
これは日本のどこででも一年中変わりません。
日没の時間は、日本の中でも
季節にもよりますが
地域により1時間以上差がある時も
ですから「夕方」と言われても
地域によってかなり実感が違いますよね。
それに季節によっても随分とちがいますでしょ?
それを15時から18時!と決めているんです。
ですから「夕方から雨」という予報で
15時過ぎに雨が降り出したとすると
「あれ?予報よりちょっと雨が
早まったんじゃない?」と感じられるかも
でも、合ってるわけです。
使わない言葉たち
その他にも「へえ、この言葉は使わないんだ~」と
感じた用語をご紹介しますと
「夕方過ぎ」というのは
使用を控える言葉になってますね。
18時から21時までは「夜のはじめ頃」
といいます。
ちょっと長いですし独特ですよね。
「夜明け前」という言葉は使わず「明け方」
「一晩中」は使わず「夜通し」
さきほどの4つの観点を大切にすると
こうなるんだなあ、と思います。
今度、天気予報など
気象庁の発表する情報を見聞きする時
ちょっと「用語」を意識してみると
おもしろいかもしれません。