季節予報について~この名前は知らなくても
言葉自体は聞きなれなくても
季節予報というのは、気象庁が発表する
比較的期間の長い気象予報のこと
1か月予報、3か月予報
暖候期予報、寒候期予報の4種類があります。
暖候期予報は3月から8月まで
寒候期予報は10月から2月までを対象期間としています。
これらの季節予報
日々の天気予報とは少々内容が異なります。
日々の天気予報では低気圧や高気圧などの
気圧配置などの予測から「晴れ時々曇り」とか
「曇りで午後から雨でしょう」のように
現れる天気を予想して発表しています。
これに対し、季節予報は毎日の天気は発表しません。
例えば1か月予報では、1か月間の大まかな天候を
「晴れの日が多い見込みです。」のように発表します。
「3週間後の土日に旅行に出かけるので
晴れるかどうか知りたい!」と思われるかもしれませんが
それは、ちょっと・・・無理ですね。
予想する期間が長くなるほど
予測の不確実さが大きくなるためです。
1週間より先になると、日々の天気を左右する
高気圧や低気圧を十分な精度で予測することが
難しくなります。
そこで季節予報では
地球規模の大気の大きな流れを予測して
期間を平均したおおまかな天候の特徴を
予報として発表しているのです。
確率で表現
「平均気温は高い確率60%です。」
「降水量は少ない確率50%です。」
「日照時間は平年並みの確率40%です。」のように
気温と降水量と日照時間が
平年とくらべてどうなのかを確率で表現しています。
ちょっと難しいかな?
平年値についてはこちらをどうぞ。
発表の対象地域も都道府県単位ではなく
関東甲信地方や東海地方のように
全国を11に区分けした広いエリアとしています。
様々な産業で活用されてます
1か月予報は毎週木曜日
3か月予報は基本的には毎月25日で
週末や祝日をはさむ場合はその少し前に発表されます。
暖候期予報は2月に
寒候期予報は9月の3か月予報発表日に同時に発表され
それが天気予報のコーナーで紹介されたりしますよね。
季節予報は、農業や水産業だけでなく
今は様々な産業で活用され
なくてはならない情報になっています。
みなさんの身近なところでも
結構使われていること、覚えておいてくださいね。
(図は全て気象庁ホームページより)