キキクル(危険度分布)の色が変わりました

大雨災害の危険度の高まりを5色で表現

気象庁ホームページには

キキクルという名称の情報があります。

正式には危険度分布といいます。

 

大雨による災害の危険度を

地図上に5段階で色分けして示すもので

土砂キキクル、浸水キキクル、洪水キキクル

3種類があり、10分ごとに更新されます。

 

このキキクル、以前は、危険度が低い方から順に

「白」「黄」「赤」「うす紫」「濃い紫」という色でした。

 

それが、令和4年6月30日から

「うす紫」と「濃い紫」を一つにして「紫」にし

その上の危険度にを表す「黒」を新設するという

改善が行われました。

5段階・5色と数は変わりませんが

色の持つ意味が変わりました。

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5色 それぞれの意味

危険度が低い方から、色の意味などを説明します。

 

「白」は

特に災害の危険度は高まっていない状況です。

 

「黄」は

注意報級の危険度になっていることを示しています。

軽微な災害が起き始めるかもしれません。

 

「赤」は「警戒」を意味していて

警報級の危険度を示しています。

川やがけなど

危険なところには近づかないようにするとともに

高齢者など避難に時間のかかる方は

危険な場所からの避難を始めてほしい段階です。

 

自治体からは「警戒レベル3高齢者等避難」が

発令されるかもしれません。

 

そして、今回、

「うす紫」と「濃い紫」が統合された「紫」は

「危険」を意味しています。

命に危険が及ぶ土砂災害などが

いつ発生してもおかしくない状況や

中小河川が今後氾濫して、

重大な洪水災害が発生する可能性が高い状況であることを

示しています。

 

自治体からは「警戒レベル4避難指示」が

発令されるかもしれません。

そして、新たにできた最上級の「黒」は

「災害切迫」を意味しています。

災害がすでに発生している可能性が高く

大雨特別警報が発表になってもおかしくない状況

と言えます。

 

こうなってしまうと、

道路はすでに浸水して通れないかもしれませんし

道路の路肩が崩れたりしているかもしれません。

川から水があふれていることも想定されます。

 

雨は激しく降っていることでしょう。

 

このような状況では

すでに安全に避難場所に向かうことが

難しくなっています。

 

命に危険のある災害が切迫しているか

すでに発生していてもおかしくないのです。

このため、安全な避難と言う意味では

「黒」を待っていてはダメで

「紫」(危険)が出現した段階で

速やかに安全な場所に避難することが

とても重要です。

 

もし、事態が急激に悪くなったりして

逃げ遅れてしまったときに

「黒」が現れてしまったら

がけから離れた部屋に移動する

近隣の頑丈な建物に異動するなど

直ちに身の安全を確保してください!

 

大雨の時は、

今日ご紹介したキキクルを

こまめに確認するとともに

気象レーダーによる「雨雲の動き」も

あわせて見るようにしてください。

(図は全て気象庁Twitterおよびホームページより)

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