流氷の影響~海氷情報に関しても

流氷・海氷に関する情報

毎年、1月頃になると「網走地方気象台から

流氷初日(しょにち)が発表されました」

というニュースが流れることが

(網走地方気象台ホームページより)

網走、稚内、釧路の地方気象台では

流氷が初めて見られた日を発表しています。

 

そのほか、オホーツク海の氷の分布の見通しなどを示した

「全般海氷情報」「北海道沿岸域の海氷情報」などの

情報を発表しています。

 

海上保安庁の海氷情報センターからも

海の氷の状況を航空機や船舶などから観測した結果が

「海氷観測情報」として公表されています。

 

冬の北海道の海に広がる流氷の位置や

今後の動きなどを伝える「海氷情報」ですが

気象庁は令和3年12月1日から

これまでより詳細な予測結果をもとに

発表することにしました。

 

具体的には、流氷の状況や広がりの予測図は

解像度がこれまでより39倍向上し

拡大して詳細に確認できるようになりました。

 

予報の間隔や期間も変わり

6時間ごとの情報が毎日発表され

10日先まで確認出来るようになります。

 

一方で、観測態勢の見直しに伴い

流氷が沿岸から離れる「海明け」

流氷が海岸から見えた最後の日「流氷終日(しゅうじつ)」

といった一部の情報は発表されなくなりました。

(網走地方気象台ホームページより)

「流氷初日」や「流氷接岸初日」などは

引き続き職員が目視で観測し、発表されます。

スポンサーリンク


流氷がもたらすもの

「流氷が見られた」というのは

観光業にとって欠かせない情報ですが

船舶の方にとっては航行できるかどうかを判断する

海難防止の重要な防災情報なんですね。

(稚内地方気象台ホームページより)

流氷が来ると漁業関係者の皆さんもお休みに

 

でも、厚さ40~60cmもの流氷の氷の下では

アイスアルジーと呼ばれる植物性プランクトンが

たくさん育っているそうです。

あの流氷の天使といわれるクリオネもやってきます。

春になるとこのプランクトンが一気に増えて

良質のえさになります。

 

これが、オホーツク海の海の幸の源になっているんですね。

流氷の影響といえば、気象的な影響も

 

海面が氷に覆われていると

海面からの水蒸気の補給が無くなるために

雲が発生しにくくなり

沿岸の地方は晴れる日が多くなると言われています。

一方、海面が氷に覆われていると気温が低くなります。

 

流氷が岸までやってくると、氷に比べて温度の高い海水の熱が

空気に伝わらなくなるためだと言われています。

(気象庁ホームページより)

それから、流氷の先に蜃気楼が現れることも

 

冷たい空気の影響で

光が屈折するために見られるのですが、気象条件によって

沖の流氷が上に伸びたように見える上位蜃気楼や

空に浮かんだように見える下位蜃気楼が

現れることがあるそうです。

(★北海道斜里町の海岸で撮影

水平線上に現れた上位蜃気楼)

こういう不思議な現象や、真っ白な氷の海

一度は見に行ってみたいと思います。

もっこもこに着込んでね。

★写真提供:佐藤トモ子さん

スポンサーリンク


Follow me!