避難情報が変わります~避難勧告廃止だけじゃない大切なポイント
避難情報を変えるわけ
大雨の時等に発表される避難情報
それらに警戒レベルというものが導入されてから
2年ほど経ちました。
この間にも、令和元年東日本台風や
令和2年7月豪雨などが大きな災害が発生し
そのたびに、避難の情報がわかりにくいとか
人々の避難行動につながっていないなどの
課題が指摘されていました。
そこで、これらの課題の解決策など検討した結果
災害対策基本法という法律が改正されまして
今年の5月20日から、避難の情報が
大きく変わることになったのです。
今回はそのうち
皆さんにとくにおさえていただきたい
ポイントについてまとめます。
警戒レベル4は避難指示だけに
まずは警戒レベル4の「避難勧告」という用語がなくなり
「避難指示」だけになるというものです。
(内閣府ホームページより)
警戒レベル4というのは
災害のおそれが高いので
危険な場所にいる方は全員避難してください!
という意味なんですけど
これまではそれを促す情報として自治体からは
「避難勧告」と「避難指示(緊急)」の
2つが発令されていました。
でもね、避難勧告では避難しない人が多く
災害に巻き込まれてしまう事例があったり
「ふたつあってわかりにくい」などの声も。
そこで、避難のタイミングを明確にするために
「避難指示」に一本化することになったのです。
自治体からは
これまでの「避難勧告」発令のタイミングで
「避難指示」だけが発令されることになります。
警戒レベル5は緊急安全確保!
もう一つの大きな変更点は
警戒レベル5が「緊急安全確保」になることです。
今までは「災害発生情報」という名称でしたが
どのような行動をとればよいのかわかりにくい!
ということで、行動をイメージしやすくなるようにと
「緊急安全確保」という用語にしたのです。
自治体から
警戒レベル5「緊急安全確保」が発令されるのは
すでに災害が発生しているか切迫している状況
すでに逃げ遅れといえますので
もし、取り残されてしまったら
命の危険から身の安全を可能な限り確保するため
少しでも安全な場所へ大至急
移動することなどが必要となります。
(内閣府ホームページより)
例えば、自宅の少しでも高い場所
隣近所の少しでも高い建物
土砂災害であれば
少しでも崖から離れた部屋へ移動するなど
(内閣府ホームページより)
内閣府では、こうならないうちの
「警戒レベル4避難指示」までに
避難行動をとるように強く求めています。
(内閣府ホームページより)
警戒レベル3は短くなったけれど
また、警戒レベル3は
「避難準備・高齢者等避難開始」でしたが
「高齢者等避難」に改められました。
短くなって言いやすくはなりましたが
この時避難するのは高齢の方だけでじゃありません。
避難に時間のかかる方って意味ですからね!
そこは間違わないでくださいね。
避難に関する情報は
一人一人の命を守る大切な情報です。
しっかりご理解くださいね。