雪下ろし 気をつけて!
雪の重さが命をも奪う
私は神奈川生まれ神奈川育ちで
雪国で暮らした経験もありませんので
雪下ろしをしたことも実際に見たこともありません。
たまに降る雪で道路の雪かきをしたことはありますが
結構重たかったことを覚えています。
雪の重さはどれくらいかと言うと
一辺が1mのサイコロの形をした雪を
思い浮かべてください。
雪の性質、いわゆる密度によって変わりますが
だいたい100㎏~500㎏もあるんです。
豪雪地帯では雪の重さで家が壊れることがあったり
屋根から落ちてきた雪のかたまりで
命を落とされる方がいるのも分かりますね。
雪による災害というと、つい雪崩などを
イメージしてしまいまいがちですが
近年では屋根の雪下ろし等除雪作業中に
命を落とされる方が多いんですね。
平成30年11月から令和元年5月の
雪害による死者40人全ての方が
除雪作業中の事故に遭われた方だったそうです。
独自の注意情報を出している県も
雪の多い地方では
屋根からの落雪や雪下ろし中の転落事故が
発生しやすい状態になっていることへの
注意を促す情報を独自に出している県もあります。
山形県では「雪下ろし・落雪事故防止注意喚起情報」
秋田県では「雪下ろし注意情報」
新潟県では「新潟県除雪作業事故防止注意情報」
という名で、それぞれ最高気温や積雪などの
気象データをもとに発表しています。
これらの地域で特に事故が多いということですね。
雪下ろし 注意点をまとめたサイト
雪下ろしの時の注意点をまとめたサイトをまとめておきます。
安全な雪下ろし10のポイント (福井県工業技術センター)(PDF)
雪下ろし作業用具(安全帯、命綱、アンカー等)の入手、使い方について(新潟県地域政策課)
安全な屋根雪下ろしのために~命綱固定アンカーガイドブック~(H29.3) (新潟県地域政策課)
活用してください”雪おろシグナル”
雪下ろしのタイミングを決める時に
参考になるサイトもあります。
積もった雪の重さの危険の度合いによって
6種類に色分けされて地図に示されています。
(「雪おろシグナル」積雪重量分布情報)
例えば、雪下ろしした方がいい基準に達した地域が
黄色に塗られていたり
赤色に塗られた地域は
建物が倒壊してもおかしくないほどの積雪の重さに
達していることなどが分かります。
さらに、積雪荷重計算ページというものもあります。
前回雪下ろしをしたときから現在までに
積もった雪の量が分かるようになっています。
これらの情報と、気象庁から発表される
雪に関する予報を組み合わせれば
次はいつ雪下ろしするのが良いか
判断の助けになりますよね。
まだ、新潟、山形、富山、秋田それに長野県の
5県しか対象地域がないのですが
例えば、ご高齢のご両親が遠く離れた雪国にお住まいの方等など
なかなか雪下ろしのお手伝いに行くことはできなくとも
このサイトを見て雪下ろしのタイミングを電話でアドバイス
そんな風に使えますよね。
ぜひ、一度試してみてください。