アメダスについて~世界随一の気象観測網

”雨だす”という呼びかけでなく すごい観測網のこと

天気予報などで聞いたことがある方は多いと思いますが

雨の量を測っているところだと思っている方が多いかもしれません。

アメダスは自動で気象観測を行うシステムのこと。

もちろん無人で。

 

Automated Meteorological Data Acquisition Systemの略で

頭文字をとってアメダスと名付けられました。

雨の量だけでなく、風向・風速、気温、日照時間を

観測しているところもあります。

それがが全国に約840か所。だいたい21㎞間隔になります。

 

そのほか降水量だけを測っているところもあって

すべて入れると全部で約1300か所にも。

(気象庁ホームページより)

17㎞間隔くらいで観測所が存在するという

世界的に見ても、こんな細かさはないという

すごい観測網となっています。

 

さらに雪の多い地方を中心に約320か所では

積雪の深さも観測しているんですよ。

品質管理もしています

観測で得られたデータは電話回線を通じて

気象庁内の地域気象観測センター(通称アメダスセンター)へ

10分ごとに送られます。

 

そして、データの品質をチェックします。

(気象庁 気象観測ガイドブックより)

何かの原因で「明らかにこれは変だぞ」という

データが含まれていることがあるので

それらは除かれて、全国に配信されるしくみになっています。

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より正しく観測を続けるために

アメダス観測所で特徴的なことの一つが

芝生が敷いてあることでしょうか。

 

観測データはなるべく正確に

一定の条件で測り続けていくことが理想です。

 

地面から雨粒が跳ね返ってきて

それが雨量計に入ってしまわないように

そして地面からの反射で、おひさまの光の量・日射量が

強く観測されたりしないように

芝生が敷いてあるんですね。

そして設置場所も、とても慎重に選んでいて

なるべく周りが開けた場所

そして樹木や建物などによって日光が遮られたり

風通しが悪くなったりしないようにも

配慮されて選んでいます。

 

普段は無人で観測していますが、気象台の職員さんが定期的に

メンテナンスに訪れているそうです。

 

アメダスの所在地は、はっきりとは公開されていません。

さらにアメダスの周りには柵が設置してあります。

 

それは風の通りをよくするためと

外部からの侵入を防ぐ意味もあるんですよね。

 

アメダスで得られたデータは

天気予報の大事な基礎データの一つ。

 

正確に観測して

今の気象状況を把握することが何よりも大事。

だから観測機器もとても大事なんです。

 

ですから、柵を乗り越えて敷地に入ったり

いたずらしては絶対だめですからね!

大事な観測に大きな影響をもたらすだけでなく

危ないですからね。

 

ちなみに、観測機器を故意に壊した人には

3年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられる

気象業務法という法律で定められています。

 

1974年11月1日に運用を開始されましたアメダス。

蓄積されたデータから、豪雨が増加傾向にあることなど

様々な傾向を読み取ることができています。

 

今後も、地道に実直にデータを蓄積していってほしいです。

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