エルニーニョ現象とラニーニャ現象について②~わかっていないことも

ただの”男の子”じゃありません

エルニーニョ(El Niño)はスペイン語ですが

英語ではThe ChildやThe Boyに相当します。

 

Theがついていて、大文字で書き始めています。

つまり、一般の子供や男の子っていう意味ではなく

キリスト教の「幼子イエス・キリスト」を指しているのです。

反対にラニーニャ(La Niña)はスペイン語で

「女の子」を意味するそうです。

台風や雪との関係は?

台風との関係でいうと

・7月〜9月にエルニーニョ現象が発生していると

台風の発生数が平常時より少ない傾向がある

・夏に最も発達した時の台風の中心気圧が

平常時よりも低い傾向がある

・秋には台風の発生から消滅までの

寿命が長くなる傾向がある

等と言われています。

また、ラニーニャ現象が発生していると

秋、台風の寿命が短くなる傾向があるそうです。

 

台風との関係以外にも、雪に関しては

・冬にラニーニャ現象が発生すると

日本海側で降る雪の量が増える傾向がある

・エルニーニョ現象が発生すると

関東で雪が降りやすい傾向がある

という研究結果もあります。

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まだ解明されていないことも

でも、実は、エルニーニョ現象とラニーニャ現象の

発生のきっかけは何かということになると

まだ十分には解明されていません。

 

エルニーニョ現象の起こる前に

太平洋赤道近くの西の方の広い範囲に

暖かい水がたまる場合があり

これが発生の要因になっている可能性が

指摘されてはいます。

 

また、太平洋赤道近くの西の方で

一時的に西風が強く吹く現象

西風バーストと呼ばれますが、

過去、エルニーニョ現象の時に

しばしば観測されているので

これが発生の引き金になっているともいわれています。

 

エルニーニョ・ラニーニャ現象の他にも

テレコネクションは見出されていますが

それらが世界の天候に影響を与える

メカニズムは、まだ研究途上です。

図4 エルニーニョ現象発生時の

12〜2月(北半球の冬)の天候の特徴

(気象庁ホームページより)

 

これらの謎が解き明かされて行くと

天候の長期的な予測ができるようになって

便利になると思います。

さらに研究が進むことを願っています。

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