災害の時の不安な気持ちからくる行動や心理~陥らないためには

悪影響をまねく「流言」

大きな災害がおきると

様々な「うわさ」が流れることがあります。

 

「うわさ」とは根拠がはっきりせず

真実かどうかわからない話のことです。

 

「うわさ」にはいろいろは種類があるのですが

一時的に社会に広まって社会的に悪影響を及ぼすものを

「流言」(りゅうげん)と言います。

 

大きな地震が起きたあとに

「何月何日何時頃に再び大地震がくる」

「被災地に窃盗団が出没している」「上流のダムが決壊した」

などといった「うわさ」が広まることがあります。

 

実際過去には、大きな津波が発生した何日かあとに

「再び津波がやってくる」といった流言がながれて

避難騒ぎになったなんて事例もあったそうです。

 

あと、ときどき経験することとして

社会的な不安が広がっている状況で

「ある商品が品不足になっている」といった

根拠のないうわさによって人々が一斉に買いに走って

その品物が本当に売り切れになるというようなことがあります。

これも「流言」の影響なんですね。

 

SNSが普及した現代社会では

SNSによって「流言」が一気に拡散してしまうことも

少なくないようです。

悪意による「デマ」

また、「うわさ」のうち悪意を持って

捏造されて流されたものを「デマ」と言います。

 

ほんとうのことではないことをある意図をもって

流すわけですから、これは悪質ですよね。

デマのことを法律の世界では

「虚偽の風説の流布」と言いますが

これによって他人の信用をおとしめる結果を招いたり

その業務を妨害したりした場合には

罪に問われることもあるそうです。

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「風評被害」を広める側にならないためには

一方、「うわさ」に似ているのですが

「風評被害」という現象もしばしばみられます。

 

「風評被害」とは、ある社会的な問題が起きた時に

大々的に報道されることによって

本当は安全なのに、人々が過剰に危険と感じて

消費や観光をやめることによって生じる

「経済的被害」のことを言います。

 

大きな災害が起きると

そのことが何度も報道されますよね。

 

被害に遭ったのは一部の地域で

周辺の地域は安全だったとしても

報道を見た多くの観光客が旅行を取りやめてしまう

といった事例です。

このような災害時に見られる行動や心理には

人々の不安な心が背景にあるので

だれもが陥る可能性があるんですね。

 

でも、このような心理が働くということを

知っているのと知らないのでは大きな違いです。

 

知っておくことで、災害時にこそ一呼吸おいて

冷静に判断しようとすることにつながるのではないでしょうか。

 

そして、何より大切なことは

一つの情報に惑わされないこと

そして、公的機関の公式情報を確認することだと言われています。

 

気象、地震、火山に関しては気象庁の情報を

避難や災害に関しては自治体の情報という風に。

 

さらに、日ごろから、これらの情報を

正しく理解する知識も身につけておきたいですね。

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