暴風災害に対する呼びかけが少し変わります~イメージしやすく

暴風に警戒を!としか伝えられていない理由

大雨が予想されるとき

気象庁の記者会見やニュースなどでは

「大雨となる見込みです。

土砂災害、河川の氾濫などに警戒してください。」

と言っています。

「大雨に警戒してください。」とは言ってません。

 

一方、台風が近づいてきて暴風が予想されるときには

「暴風に警戒してください。」というフレーズが

使われています。

 

細かいことですが、この違いについて考えてみました。

 

大雨というのは、空から大量の雨が降ってくるという

現象のことですよね。

それが、土砂災害や河川の氾濫などといった

災害につながります。

ですから「土砂災害、河川の氾濫などに警戒してください。」と

呼びかけるわけです。

 

では、暴風の場合は?と言うと

風の力そのものによって、物が飛ばされたり

車がひっくり返ったり、木が倒れたりします。

いろいろな分野に影響が及ぶことから

個別の災害を言うのではなく

「暴風に警戒してください。」という表現に

せざるを得ないのだと思います。

 

でも、これだと

暴風によってどんなことが起きるのか?がイメージしにくくて

どうしたらいいのか?も分かりにくいですよね。

 

そこで、気象庁では、暴風の時の呼びかけ方に

少し工夫を加えることになったそうです。

具体的に イメージしやすくなるように

どういう工夫かと言いますと

暴風によって起こり得る被害と

とるべき行動=どうしたらいいのか?が

イメージできるように、具体的に伝えていくということです。

 

例えば、風速30メートル以上の猛烈な風というのは

「走行中のトラックが横転したりする」くらい

風速40メートル以上ともなると

「一部のおうちが倒れて壊れたりするおそれもある」

そんなことが起こりうる風というような

説明を心がけるということですね。

そして、そのような猛烈な風が

吹くことが予想された時には

「不要不急の外出を控えてください」とか

「頑丈な建物の中に移動してください」

とるべき行動も具体的に呼びかけるようにするとのことです。

 

「暴風に警戒してください。」という言い方より

ずっとわかりやすくなりますね。

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風のイメージをつかむには、気象庁リーフレットを

気象庁ホームページには

「雨と風の階級表」というリーフレットがあります。

風については「風速何メートルならこんなことが起きる」という

被害のイメージがイラストつきで解説されていますので

イメージしやすいかと思います。

みなさんも、一度ご覧になっておいてください。

暴風は避難にとっても、やっかいもの

暴風って、避難する際にも

やっかいな存在なんですよね。

 

大雨や高潮などによって

避難が必要なときに暴風が重なると

吹き荒れる嵐の中を移動することになりますから

避難場所に行くこと自体が危険になってしまいます。

 

ですから、台風のときの避難行動は

暴風域に入る前までに完了しておかなければいけません。

 

それには、ご自分の地域が暴風域に入るタイミングは

いつ頃なのかを押さえておく必要がありますね。

 

気象庁ホームページでは、警報や注意報を

市町村別に詳しく見ることができます。

 

それを見ると、3時間ごとの風速や

暴風警報級となる時間帯がわかります。

 

これらの情報もうまく活用して、暴風に備えてくださいね。

(イラストはすべて気象庁ホームページより)

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