記録的短時間大雨情報②~キロクアメが発表されたら

キロクアメが発表されたら、どうなるの?

記録的短時間大雨情報

名前が長いので今回は”キロクアメ”と言いますね。

 

みなさんは、自分の市町村に発表されたって聞いたとき

どうすればいいと思われますか?

 

キロクアメの発表基準は

神奈川県では1時間に100ミリ

四国や九州などの雨の多い地域では

1時間に120ミリです。

 

「1時間に100ミリ」「120ミリの雨が降った」とか言われても

ピンときませんよね。

1時間に100ミリとか120ミリの雨っていいますと

もう息苦しく恐怖を覚えるような大雨ですね。

その地域にとって

数年に1回か2回、あるかどうかっていう大雨です。

 

そんな雨が降ったら、なんらかの災害は

起きるだろうって思いますが

調べるとこんな調査研究※がありました。

 

キロクアメが発表された時に

その市町村で実際に災害が発生したかどうかを調べたところ

土砂災害だとか、街が水浸しになる浸水の被害だとか

なんらかの大雨災害が発生した市町村は6割だそうです。

さらに、同じ市町村に

立て続けにキロクアメが出た場合には

大雨災害の発生率は8割に跳ね上がるそうです。

ですから、やはりキロクアメが

自分の市町村に出たということを知ったら

「何らかの災害が起きていてもおかしくない」

「自分のところも危ないかもしれない」

思っていただきたいですね。

 

さらに立て続けに発表されたら

ほんとに危ない!と防災モードに切り替えていただきたいです。

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私が確認するのは

私だったら、まず、気象庁ホームページの

「雨雲の動き(高解像度降水ナウキャスト)」

という情報を確認します。

 

強い雨が降っている地域はどこなのか?

雨がいつまで降り続くのか?

雨雲がどんな風に動いていくのか?

そういったことをチェックします。

 

さらに、大雨災害の危険度が高まっている場所の確認するために

「危険度分布」という情報をみます。

(気象庁ホームページより)

 

みなさんも、これらの情報を

ご自身で確認できるように

使い方に慣れておいていただきたいと思います。

 

キロクアメって、実際に大雨が降りましたよ、という

“雨の情報”なんですけれど、

「災害の危険度が急激に高まっていますよ!」ということを

お知らせする防災情報でもあるんですね。

 

もちろんキロクアメが発表されても

運よく災害が起きない場合もありますけれど

決してあなどらないようにしていただきたいです。

※参考文献:向井利明・牛山素行(2018),記録的短時間

大雨情報の変遷及び災害発生率,災害情報,16-2,163-178

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