積乱雲とのおつきあいの仕方

こわい雲なわけ

積乱雲は雲のてっぺんが

上空10000m以上にも及ぶ時もある背の高い雲で

遠くから見ている分には神々しいというか

とても美しい雲なんですけれど

実は大変こわい雲でもあります。

まず、積乱雲の下では、雷を伴って

激しい雨が降っています。

雷雲って呼ばれますものね。

 

ひょうが降るときもあります。

積乱雲から雨が激しく降るとき

雲の中の冷たい空気をいっしょに引きずり下ろして

突風を起こすこともあります。

竜巻を発生させることだってあります。

 

また、積乱雲が同じ場所に次々と発生すると

局地的に数時間に数百ミリもの雨を降らせます。

集中豪雨です。

 

こうなると、道路は水浸しになったり

川が増水して堤防からあふれるかもしれません。

がけ崩れなど土砂災害が発生する場合だってあります。

 

これはもう、避難=命を守るための安全確保行動が

必要になってきます。

 

このように、積乱雲は災害をもたらす

とてもこわい雲なのです。

 

団体になってもこわいけれど

それに、積乱雲の団体さんも怖いですね。

 

積乱雲の団体さん・・・皆さんご存知の台風ですね。

台風は積乱雲が集まってできたおっきな渦です。

でも、台風は何日も前から

「近づいてきますよ!気をつけて!」って予報が出ますから

事前に備えることができますよめ。

 

一方、例えば夕立をもたらすような一個の積乱雲が

今日の夕方、どこにできるのか?

横須賀なのか?鎌倉なのか?みたいに

ピンポイントで事前に予測することはできないんですね。

明日の夕方、神奈川県の東の方で、

積乱雲ができやすい状態、いわゆる

大気の状態が不安定って言われる状態になる

ということは予想できて

事前に天気予報で知ることはできます。

 

それに「今!積乱雲がここにできました!」という情報は

レーダー画像などで現在は

リアルタイムに知ることができます。

気象庁「雨雲の動き(高解像度降水ナウキャスト)」

でも、リアルタイムじゃ積乱雲の真下にいる人は

避難の猶予はないですよね。

スポンサーリンク


だから覚えてください 三つの兆し

そういうわけで積乱雲がみなさんのいるところに

近づいてくる兆しは、覚えてください!

とお伝えしています。

 

兆しは、3つ。

一つ目は雷の音。ゴロゴロって聞こえませんか?

 

二つ目は冷たい風。

急に気温が下がったなって感じませんか?

 

三つめは真っ黒い雲。

急に空が暗くなったなって思って空を見上げると

アーチ状になった黒い雲が低くたれこめていて

その背後に巨大な雲の塊が迫ってくるのがみえませんか?

なんとも神々しくもあり、見ていたくなりますが

すぐに避難したいとダメです。

 

外にいる場合は、急いで

頑丈な建物に中に入るようにしてくださいね。

 

このように積乱雲が近くにいる時は

恐ろしい雲ですけれど

距離を置けば自然の力強さを感じさせてくれる

美しい雲だなって思います。

できるだけ、適度な距離感をもって

積乱雲とはおつきあいできるようになってくださいね。

スポンサーリンク


Follow me!