地味な色だけど、よく見ると美しい~高層雲と乱層雲

くもりや雨といえば

高層雲乱層雲

これらの雲は、私にとっては区別がつきにくいといいますか、

同じような雲に見えるんですね。

 

というのもそのはず。

雨が降りだすときに、高層雲から乱層雲へと

次第に変化して行くことが多いからなんですね。

高層雲も乱層雲も、雲のできる高さは

だいたい上空2000mから7000mくらい。

 

低気圧や温暖前線が近づいてきて雨が降り出す前に

高層雲が空一面に広がって

どんよりとした曇りになることがあります。

 

次第に厚みを増して乱層雲になると

空が暗くなって雨が降り出します。

 

こんな感じで高層雲から乱層雲へは

ゆっくりと変化して行きますので

これらの雲の違いはちょっと分かりにくいのです。

おぼろだったり、うねうねしたり

それぞれの雲の特徴をお話しましょう。

まずは、高層雲。

 

層という字がついていますから、

横方向に広がっていく雲ですが

高層雲には薄いタイプと分厚いタイプがあります。

 

薄いタイプのときは、

すりガラスを通しておひさまを見ているように

ぼんやりとおひさまが見えます。

おぼろ雲とも呼ばれたりします。

 

どんよりとした感じはありませんが

以前お話しした巻層雲のように

おひさまのまわりにわっか

あのハロと呼ばれる虹色のわっかは現れません。

 

一方、厚いタイプになると

おひさまを完全に覆い隠し

空が暗い感じになってきます。

弱い雨が降って来ることもあります。

 

また、時には、すじ模様や波模様が現れます。

私はグレーの空にうねうねとした模様を見つけると

つい立ち止まって見とれてしまうこともあります。

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しとしと雨の主役

さて、次に乱層雲です。

高層雲がさらに分厚くなって

うねうねとした感じがなくなり

空が一段と暗くなってくると、

乱層雲に変化してきたということです。

しとしとと雨が長く降り続きます。

 

冬に、日本の南海上を低気圧が通過するとき

太平洋側の地域に雪を降らせるのも乱層雲です。

 

乱層雲から雨が降ってくる状態になると、

乱層雲の下に、ちぎれ雲と呼ばれる雲がたくさん現れて

地上からは乱層雲そのものは

見えなくなることも多いです。

 

ちぎれ雲は、大気の下の方の

湿り気が多い時に現れる雲で

乱層雲の下に濃い灰色のちぎれ雲が

びっしり現れたときは

ちょっとグロテスクな感じさえします。

高層雲も乱層雲もおひさまの光を遮り

雨や雪を降らせる雲で

人間にとっては困ったこともある雲ですが

今度、よく見てみてください。

 

確かに色味は地味ですけれど

灰色がかった雲でも

グラデーションや模様が美しかったりします。

 

そういうのも、なかなかいいものですよ。

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