小春日和について~使う時期は?

「春」が使われていても

11月に入り朝晩ひんやりしてきましたね。

秋のカラッと晴れた空から降り注ぐ

暖かい日差しにほっとします。

 

そんな日には

小春日和で、ありがたいなあ~」なんて

ひとりつぶやいたり。

 

そう、小春日和は春先に使うものだと

思われている方がいらっしゃいますが

秋の終わりから冬のはじめ頃の

あたたかくおだやかな晴れた日のことをいいます。

 

昭和なみなさんには

横須賀出身の山口百恵さんの大ヒット曲

「秋桜」の歌詞を思い出してみてください。

「こんな小春日和のおだやかな日は」

というフレーズが出てきますものね。

 

「小春」というのは旧暦の10月のことです。

年によって変わるのですが

だいたい11月〜12月初旬にあたります。

 

俳句の世界では旧暦の10月は冬になるので

「小春」も「小春日和」も冬の季語なんですって。

 

11月ともなると木枯らし1号が吹いたり

冬の走りのような寒い日もありますよね。

 

そんな時、大陸からの移動性高気圧に

覆われるなどして晴れの日を迎えると

暖かさがちょっと戻ってきてくれたみたいで

うれしくなって。。。

 

それで「小春日和」という

かわいらしい呼び名をつけたのかなって思いました。

 

でも、つまり11月は寒暖差も大きいってことですから

体調管理にも気をつけたいですね。

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各国の「小春日和」

この小春日和に似た意味の言葉は

日本以外の国々にもあります。

 

北アメリカではインディアンサマーIndian summer

という言葉があります。

 

秋の中頃、霜が降りるような

かなり冷え込んだ日が続いた後の

あたたかい日のことを言うそうです。

 

ドイツなど中部ヨーロッパでは

老婦人の夏old wives’ summer

という言葉があるとか。

 

あたたかい日差しでクモの糸が輝いて

老婦人の白髪のように見えることから

そう呼ぶようになったという説があります。

時期的には日本の小春日和よりちょっと早くて

9月下旬から10月初め頃です。

 

イギリスでは11月11日

聖マルティヌスの日として

収穫祭を行うのですが

この日は冬の始まりの日とも

されているんですって。

 

聖マルティヌスは言語の表記のちがいで

聖マルチンと言ったりします。

 

それで、この11月11日前後の

おだやかで暖かい日を

聖マルチンの夏St.Martinsummer

とよぶそうです。

 

そのほかにもロシアでは

夫人の夏 бабье лето バービエ・レータ

という言葉があるとのこと。

 

こちらも日本より早い

8月下旬から9月に使われるそうですよ。

 

そのほかにもヨーロッパでは

冬至前の暖かな日を

カワセミの日halcyon daysと呼んだり

世界各国それぞれの文化を反映した

すてきなセンスが感じられますね。

厳しい冬を前にして

ほっとできる暖かな日を愛おしむ気持ちは

世界共通なんですね。

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