雨量計について~自由研究のヒントつき

降水量の復習から

雨や雪などの降る量、降水量のお話は

以前したことがありますが、簡単に復習しますね。

 

天気予報でよく耳にする「1ミリ以上の雨の降る確率は・・・」

ここで登場した降水量1ミリとというのは

1時間で水深1ミリまで雨がたまるということです。

 

たった1ミリ?そう思いますよね。

 

でも、ほとんどの人が、そろそろ傘をさそう!と思うのが1ミリです。

霧雨やよわ~いシトシト雨は1ミリ以下。

 

2ミリでは、もうすべての人が傘をさすくらい

5ミリともなれば、しっかりとした強い雨と感じる方が多い

そんな量です。

 

なぜミリメートル?

なぜミリリットルという”量”でなく

ミリメートルという

たまった水の”深さ”で測っているかって言いますとね

雨水をためる器の大きさに関係なく測ることができるからなんです。

(気象庁ホームページより)

 

リットルという量で測ろうとすると

容器の底の面積や形状で変わってしまい

ややこしくなっちゃうんです。

 

雨の降った量を深さで比べるようにしておけば

上から下までまっすぐの筒状の容器を置けば

その容器の大きさに関係なく、雨の量を記録して

比べることができる、そういうわけです。

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転倒ます式雨量計で測っています

気象庁ではどのように測っているかといいますと

転倒ます式雨量計というものを使っています。

(福岡管区気象台ホームページより)

 

三角形のますが2個取り付けてあって

片方の升に水がたまるとシーソーのようにカタンと倒れて

もう一方のますに水がたまりだすようになっている。

(気象庁ホームページより)

それで転倒ます式っていうんです。

(福岡管区気象台ホームページより)

 

倒れ方は”ししおどし”というものをご存知の方は

イメージしやすいですかね。

 

あの日本庭園によくある

竹でできた筒に水がたまるとすーっと倒れてコン!と音がするもの。

あのイメージで、雨量計に水がたまると

カタンとますが倒れる仕組みになっているんです。

 

ひとつの升は0.5ミリなので

一回カタンと倒れると、0.5ミリの雨が降ったんだな

2回だと1ミリ降ったんだなということが分かる。

 

つまりカタンカタンと倒れた回数を

電気信号で送ることによって

無人で自動的に雨の量が測れるというわけです。

(気象庁父島気象観測所ホームページより)

 

ちなみに、雪やあられなどが降った時は

ヒーターで融かして水にして測っているんですよ。

(長野地方気象台ホームページより)

 

雨量計 自分で作ってみましょう!

底の部分が平らで胴がまっすぐな容器に雨水をためれば

皆さんだって降水量がはかれますから

一度みなさんも測ってみませんか?

 

実際測ってみると、どんな雨のときにどれくらいたまるか

実感できますものね。

 

これも、お子さんたちの自由研究にもピッタリですよね。

 

ただし、雨量計を置くときは、風で倒れないように

あとは地面から跳ね返った雨水が入らないように

気をつけてくださいね。

 

手作りの雨量計、ちょっとこだわって作ってみたいという方は

神戸地方気象台ホームページへ!

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