大雨に関する災害からの避難~そもそも”避難”って?

避難=”避難所に行く”ではありません

今でも「避難勧告が発令されました!」と聞くと

避難所に行かなければならないと思っている方が

いらっしゃるようですが、

必ずしも避難イコール避難所に行くということではありません。

 

内閣府が公表している

「避難勧告等に関するガイドライン」というものの中で

『避難行動』

数分から数時間後に起こるかもしれない

自然災害から『命を守るための行動』

と説明しています。

 

そしてその行動形態には主に3つあるとしています。

 

一つ目は指定緊急避難場所への立退き避難

これがみなさんが「避難所に行く」と

イメージされているものですね。

そして、二つ目が「近隣の安全な場所」への立退き避難

川があふれそうなときに

高台に住んでいる親戚やお友達の家に行くなどですね。

 

最後は「屋内安全確保」

おうちのなかでより安全な部屋等への移動する

がけの近くにお住まいの方が

崖から少しでも離れた部屋に行くなどですね。

 

これは最後の手段と言えますが

ともかく避難所に行くだけが避難ではないのです。

 

今いるところや住んでいる建物がどういうものか

平屋なのか2階建てなのか高層マンションなのか

 

自分やご家族の状態

お年寄りや赤ちゃんが一緒にいるか?など

 

そして災害の切迫度

どれくらい危険が差し迫っているか

そういうことによって

とるべき行動は一人ひとりそれぞれ変わってきます。

 

(気象庁ホームページより)

街が水びたしになっている時に

高層マンションにお住まいの方が

勢いよく流れる水の中を

怖い思いをしてわざわざ避難所に行くことはない。

そういうことです。

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ひとりひとりにあわせて発令できないから

市町村が一人一人に

「あなたはこういう方法で逃げてください!」

なんていう避難情報を発令することはできませんから

どこがあなたにとって、いちばん安全か?

自分で考えて判断して逃げてくださいね、ということです。

 

将来的には、技術が進歩して、

どこにいても、一人一人に、

たとえばスマホやテレビのデータ放送などで

「今、近くの川があふれそうです。

そこにいては危ないですから、

ここに避難するようにしてください!」

という、とっても親切な情報が届く

世の中になるかもしれません。

そんな日が来るまでは、

自分で情報を取りにいくのが基本になっています。

早く、そんな情報が実現するといいですけどね。

 

自分の命だから

災害の時に

「避難勧告や避難指示が出なかったから

逃げなかった」という声も聞きましたけれど・・・

 

自分の命ですよね?

 

自分で守るのが基本でなはないでしょうか。

 

国も、行政主体の防災から

住民の皆さん主体の防災へと方針を転換しました。

 

行政に依存しすぎることなく

「自らの命は自らが守る」という気持ちを持って

自らの判断で避難行動をとることが原則と言っています。

 

その判断の参考となるようにと

運用が始まったのが大雨の防災情報の警戒レベル

「警戒レベル4!あっ、避難しなきゃ」と

皆さんが思えるように浸透していって

大雨による災害で命を失う方がなくなっていってほしい、と

切に願っています。

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