気象衛星ひまわりについて②~いろんな分野に役立っています

止まってませんが静止衛星です

気象衛星ひまわりは静止気象衛星です。

 

なぜそう呼ばれるかといいますと、

地球から見ると常に同じ場所に

留まっているように見えるからなんですね。

 

ですが、宇宙空間の同じ場所に

ずっと留まっているわけではなく、

赤道上空約36,000kmを回り続けているんです。

(気象衛星センターホームページより)

地球の自転と同じ一日一回の周期で

地球の周りを回るような速さで飛んでいるので、

地球から見ると

いつも同じ場所に留まっているように見える、というわけです。

9号も控えています

さて、静止衛星の基本を押さえたところで、

ひまわりのお話に戻りましょう。

 

今、日本が運用しているのは

気象衛星ひまわり8号です。

 

ひまわり8号は2015年7月7日

七夕の日から正式運用を開始しました。

でも、もう一基。

 

すでにひまわり9号も打ち上げられていて、

8号の軌道上すぐそばの位置で待機しているんです。

 

万が一どちらかの衛星にトラブルがおきても

観測が続けられるようにしています。

 

そして2022年には選手交代。

 

8号が待機して9号が正式運用開始となります。

こんなに手厚い運用をしているのは、

今や気象衛星からのデータがなくてはならない、

とっても重要なものになっているからです。

スポンサーリンク


 

いろんな分野で役立ってます

気象衛星のデータは、雲の画像を作るだけでなく、

上空の風や温度をコンピュータで計算して

天気予報を作るためにも活用されています。

(雲や水蒸気の動きをとらえ上空の風向や風速を算出したデータ)

 

海の上など観測地点が少ないところのデータを、

昼夜問わず連続して得られるという点も重要なんですね。

 

さらに 海の氷などの分布

海面や地面の温度などを観測していますし、

画像を処理することで火山の噴煙の様子もわかります。

また、船や飛行機、山岳地帯、砂漠、離島などに

設置された観測装置から送られる気象観測データや

津波に関するデータなどを集めて

気象庁に送る機能もあるんですよ。

 

防災情報や気候変動の監視、船や飛行機の安全な運航など

様々なことに貢献してるんですね。

 

それにひまわり8号では

決められた範囲を観測するだけでなく、

「今は特にここが見たい!」と思った領域を

ピンポイントで観測することもできます。

(気象庁ガイドブック2018より)

台風とか集中豪雨をもたらす雲を

追いかけるように観測できるので、

防災気象情報の精度を高めることに役立っています。

(平成27年台風第4号の様子 ひまわり8号試験画像

左がひまわり7号 右がひまわり8号の画像)

 

日本だけでなく多くの国々の、

さらには地球全体にとって重要な衛星になっている

気象衛星ひまわり。

 

みなさんにもっと誇りに思ってほしいなって思います。 

※キャプションのない画像は全て気象庁ホームページより引用

 

スポンサーリンク


 

Follow me!