気圧について~実感はなくとも
実感しにくいものですが
お天気にかかわる3要素といえば、
気温、湿度、気圧があげられます。
このうち、気温は
「今日は暑いなあ~だいたい30℃くらいかなあ」
と、みなさんおおよその数字が
浮かぶんじゃないですか?
湿度は、何%という数字こそ浮かばないにしても
「ジメジメしてるなあ」とか
「カラッと乾燥してるなあ」という感覚は
持てるのではないでしょうか?
では、気圧は?
「今日の気圧は1010ヘクトパスカルくらいかなあ」
と数字があてられる人は、なかなかいないですよね?
気圧の変化で体調が悪くなったり、
あちこちが痛くなるような
敏感なかたはいらっしゃいますが、
高い低いがわかる方は少ないのではないかと思います。
気圧って、なかなか実感がわかないんです。
説明も思い浮かびにくいのです
それに「気圧ってなあに?」
とお子さんに質問されたら、
どのように答えましょうか?
これまた言葉につまってしまいますよね。
気圧は「空気が押す力」です。
みなさん、感じないかもしれませんが
空気に常に押されながら生活しているんです。
ぽっちゃりした人、ひとり分が?
手のひらを前に出してみてください。
その手のひらの面積、大体10センチ四方に、
空気の重さ、どれくらいかかっていると思いますか?
実は、約100㎏!
ぽっちゃりした方ひとり分の体重に匹敵する
空気の重さがかかっています。
そんなものすごい重さがかかっているのに、
なぜ重たい!って思わないのでしょう?
私たちの身体は、
なぜつぶれてしまわないんでしょう?
一番の理由は、上から「だけ」100kgの重さで
押されているわけではないからです。
つまり上からだけでなく、
下からも横からも、
四方八方から空気に押されているので、
重たく感じないし、つぶれもしないんですね。
身体の中にある空気が
押し返している力もあります。
それに、私たちの身体自体も、
こういう気圧の大気中で、
それに耐えられるように進化してきたこともあります。
とにもかくにも、空気に押されている、ということは、
ほんとに気がつきませんよね?
でも、空気が動くのは感じていませんか?
空気は気圧の高いところから低いところへと
動いていきます。
流れていくといった方がいいですね。
この空気の流れこそが風です。
何ヘクトパスカル以上が高気圧?
ではここで、また問題です。
何ヘクトパスカル以上を高気圧、というのでしょう?
答えは・・・何ヘクトパスカル以上って決まってないんです。
すみません!ひっかけ問題でした。
高気圧と低気圧って
1000ヘクトパスカル以上とかいう数字で分けるのでなく、
まわりと比べて気圧の高いところを高気圧、
低いところを低気圧とするんです。
例えば同じ1008ヘクトパスカルの
大気の部分があったとしても、
周囲との比較で高気圧だったり低気圧だったりします。
(気象庁ホームページに赤丸加筆)
そこ、今度気をつけて天気図見てみてくださいね。