土用波にご用心!

波の高さは、こう決める

関東地方、梅雨明けの発表がありましたね。

これから夏休みにかけて

海水浴に行かれる方も多くなると思います。

天気予報でも「明日の波の高さは1メートル」のように

波の高さも発表しています。

 

海の波って大きな波や小さな波が

入り交じってますよね。

 

先ほどの天気予報でいう波の高さって

どう決めているかと申しますと

ある地点で連続する波を1つずつ観測したとき、

波の高さの高い方から順に並べて

高い方から1/3の個数の波

例えば100個の波が観測された場合

高い方から33個の波を選んでその高さの平均を採る

ということをしています。

(気象庁ホームページより)

そうすると、人間が見た感じに近い高さ

表すことができるからです。

これを有義波高といいます。

 

実際の海では、確率的には

100回に1回は有義波高の約1.5倍

1000回に1回は約2倍の高さの波が来る

という計算になります。

 

海で遊ぶ時には

そういう時々来る高い波には

十分に気をつけてくださいね。

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天気は穏やかなのに

海辺で過ごしていると、

風はそんなに強くないわりに

波が高いこともあります。

 

こういう時はうねりと呼ばれる

高い波が来ているのかもしれません。

 

海の波は、海上で吹いている風によってできた波と

うねりとが混ざってできています。

 

海上で吹いている風によってできた波の形は不規則で

波頭がとがっています。

風が強いと波頭が白くなったりします。

一方、先ほど言ったうねりは、

台風や発達した低気圧が

日本のはるか南海上にあるとき、

その近くで発生した高い波が

日本の太平洋沿岸まで

はるばる伝わってきたものです。

 

うねりは波の周期が長くて、

沖合にある時はゆっくりと穏やかに見えて、

海岸に近づくと、急に波が高くなることがあるため、

うねりによる高波にさらわれるという事故が

毎年起こってしまっています。

 

うねりの速度はとっても速くて、

時には時速50km以上に達することもあります。

 

日本の南の方にある台風が、

ゆっくり北上する時には、

うねりの方が台風自身よりも数日早く

日本の沿岸に来てしまうこともあります。

天気はまだ穏やかだったりするので

油断してしまいがちです。

 

天気予報でもうねりが予想されている時は

「波の高さは3メートル うねりを伴う」

というように表現されています。

この「うねりを伴う」」いう言葉があった時は

要注意ですね。

土用波って?

このうねりの代表格が土用波と呼ばれるもの。

 

暦で土用と呼ばれる時期は

四季それぞれあるのですが

夏の土用の時期にはうねりが多く発生することから

土用波と呼ばれ、警戒されるようになりました。

今年の夏の土用は7月20日から8月6日まで。

この期間の丑の日は7月20日と8月1日です。

 

ウナギを食べるのもいいですが

土用波やうねりや、時々急に来る高い波など、

海で遊ぶ時に気をつける波のこと

ちょっと思い出してくださいね。

 

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